今まで自分で気が付かなかった部分を指摘してくれると思います。自分の悪い点を今まで直視してなかったことに気づかされます。現実を直視した上で今後どうしていくか、ということにまで触れており、参考になる部分があると思います。
細部まで妥協なし
おすすめ度
★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
本書は、人生の勝ち組になるための方法を示し、アメリカで300万部のベストセラーとなった『Life Strategies : Doing What Works, Doing What Matters』の邦訳である。 著者は、アメリカの訴訟コンサルタントであり、法廷で勝つための心の持ち方、振る舞い方を指導する専門家でもあるフィリップ・マグロー。「人生は法廷に似ている。勝つか負けるかしかないのだ」をモットーに、独自のライフストラテジーを語っている。
著者は、人生はゲームと同じで、ルールをわきまえた上で計画を立てて実行すれば誰でも勝ち組になれるという。本書はそのルール、つまり、人生を戦略的に生きるために知っておくべき世の中のしくみを教えてくれる。と同時に、現実の自分と理想の自分とのギャップを把握させてくれ、そのギャップを埋めるために何をすればいいのかを教えてくれる。人生のルールを知り、夢へのギャップを認識し、ギャップを克服するために戦略的に生きれば勝ち組になれるというわけだ。
本書がすぐれているのは、精神論ではなく、現実主義的な哲学に基づいて書かれていることだ。「あなたは間違っていない」などという慰めの文句はここにはない。あるのは、夢を夢のまま放置している我々の言い訳をはぎ取るための叱咤(しった)の言葉と、本当の人生に取り組む上で役立つ具体的なアドバイスである。
「自分には今以上のことを成し遂げる能力がある」「今の仕事でもっと稼げないことに不満だ」「やりがいのない仕事を無気力に続けている」。もしもこんな思いに捕らわれているのであれば、本書を一読してみてはいかがだろうか。思わぬ発見があるかもしれない。(いわむらちえこ)