王道かつ斬新これが金剛番長。そして約20年前の少年ジャンプを愛する人ならばニヤリとします(なのに掲載雑誌は少年サンデー)。ゆえに出てくる番長は強敵と書いて友と読むのです。
これぞ「ド真ん中」。おすすめ度
★★★★★
本誌での連載も絶好調、ますます漢っぷりに磨きがかかって来た金剛番長。
満を持しての2巻発売。近い将来、ブレイクする確率は高いので今のうちに番長の虜になるのも一興かと。
まずこの表紙を見て欲しい。この漫画には不似合いの美少女と、厳しい顔つきの番長。
まずこの組み合わせを普通にやってしまう思い切りの良さに驚かされる。
彼女もまた、23区計画の参戦者なのだが出だしからして道路を破壊、
また大鍋のちゃんこをおやつ感覚で食し、豚足を食いながら工場を破壊。
・・・いったい何のギャグ?と思うところだがキャラクター達は本気だ。そしてその「本気度」が伝わる描き方だ。
こういった「やりすぎ感」が非常に面白い。ハッタリを効かす、とかそういうレベルを飛び越えて
ギャグスレスレまでそのキャラを振り切れさせるという方法論。
だけど、それは今の時代と合わないと思われてきたし、実際今の少年漫画はスタイリッシュな方向性の作品が多数だが
そんな中でこの「金剛番長」みたいな作品が出てくると「まだまだバカみたいに暑苦しい漫画もいけるじゃん」と思えてくる。
最近は少年漫画を読まなくなったという大人にこそこれを読み、興奮して欲しいと思う。
もちろん今の読者にもこういう世界があるんだ!ってことを知らしめて欲しい。
さて、内容的には前巻の延長線上で、とにかく主人公の無敵っぷりと、敵を倒した後の諭しっぷりが醍醐味だ。
ごちゃごちゃしてない、無駄に説明してない、余計な専門用語がない。
シンプルで熱い漫画が好きな人にはもってこいの作品だと。
主人公も個性的だが、敵の番長達も負けないくらい個性的。劣悪な奴ら(例外あり)をガツガツぶっとばしてく金剛番長には本当に痺れる。
また笑えるシーンもいくつかあるので、そこも注目して欲しい。(プリン食いながらデカブツを相手にするところ、最高。)
一切のブレなく、シンプルに研ぎ澄まされたド直球。
武井宏之の「重機人間ユンボル」の仇を討つのは間違いなくこの作品だ!
全ての少年漫画好きに、是非。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。