破壊魔定光 12 (ヤングジャンプコミックス)
勢い的には、あと二冊出ると踏んでいたのでこの完結には少々ビックリしました。読んでも説明が多い。打ち切りの雰囲気タップリで、物語のダイジェストを読んでいる感じがする。オチも盛り上がりに欠けるし、物語の半分以上を費やしてきた「敵」との戦いの終わり方もちょっと……。作者の巻末コメントも元気がなかったから、燃え尽きた可能性大。でもプリンセス・ハオよりも断然綺麗な終わり方だったので星3つ。満足ではないけれどもね
破壊魔定光 11 (ヤングジャンプコミックス)
この表紙の女性は誰だろうと不思議に思って読んでみたら、かなり予想外な人物でした。バトルシーンは正直飽きてきている部分が否めない本作ですが、彼女を始めとする11巻での登場人物と定光たちとのやり取りが面白いです。定光、少し大人になったよう・・・。
ドリームバスター 5 (リュウコミックス)
大まかな内容はamazonの内容紹介で分かると思います。
というよりここまであらすじを暴露してしまうのはどうなんでしょうか。
モズミ編の解決は意外な形で見られることとなりましたが、
モズミはタカシとして生きていくということで
他の人格との統合を図ることになるようです。まあ他の人格100人ぐらいいるようですが。
そしてカーリンは着々とドリームバスターへの道を歩んでいるようで
いつの間にかシップの免許も取得しているようです。
マッキーが行方不明になった手がかりを探しに時間鉱山へ行こうとした際には、
なだめるシェンをパーカーの家に置いてあった銃で脅して強行的に付いていきます。
居合わせた地球人のツンケンした女性にカーリンは思いっきりぶたれながらも、
女性がマッキーが身につけていたネックレスと同じものを持っていたのを問い詰めるあたり
単にドリームバスターのデビューというだけでなく、助からないかもしれないであろうマッキーを
なんとか助けるという意地があらわれていると思います。
ドリームバスターの単行本としての展開は
3巻以降ラストを引っ張るような構成になっていますが今回もそうで、
ひとりでトンネルの奥に入ってしまった女性を追いかけるシェンの前に金髪の女が現れます。
3巻末でシェンの母親・血塗れローズは時間鉱山にいると明かされましたが
ついにシェンと直接会うことに。そしてその時二人はどうするのか、
それを知るには次の巻を待つしかありませんね。
ドリームバスター (3) (リュウコミックス)
SFマガジンに掲載された2篇と書き下ろし1篇を収録したシリーズの第3作目です。
先の2篇は前作の出来事を継承する内容で、後の1篇は次回作への布石といった感じの内容になっています。
前作までは捕獲ミッションを中心に描かれていましたが、本作では人物描写と世界観の形成に視点が置かれています。
新キャラクターの「カーリン」を迎るとともに、「時間鉱山」という新たな概念も加えて、より独自色の濃い世界が作り上げられています。
雑誌のインタビューで作者の宮部さんは全7巻くらいの作品に仕上げたいと言っておられるので、本巻は折り返し点一歩手前といったところではないでしょうか。