Dimension Hatross
カナダのテクニカルスラッシュメタルバンド、ヴォイヴォドの4th。1988作
前作の延長線ながらサウンドに整合感が出てきた。のっけからの変拍子リズムと
それに乗るリフからして、我々の好むテクニカルメタルの質感で、たまらず頭を振りたくなる。
ギターの硬質感が増して、よりメタリックになったせいで、サウンドとしての説得力が増し、
スラッシーに疾走する部分にも軽さがなくなり、リフの切れ味が研ぎ澄まされた感がある。
初期のMEKONG DELTAにも通じる変幻自在で、風変わりなスラッシュサウンドは
しだいに知的さをまとい、テーマとなるSFへの接近が音自体からも感じられるようになった。
Voivod
一曲目はスピード感ありの佳曲で唸りますが、次からミドルテンポの曲が延々と続きます。
正直辛い展開でしたね。もっと緩急織り交ぜて曲作りに望んで欲しかった。
最後の作品な訳だから、ファンは期待して当り前ですよね?
でも、彼らにはもうそのエネルギーが残って無かったのかな~と。
初期から後期までの総合的な要素を期待していたのに・・・
勿論、VOIVODファンは買いですが、一作品としては厳しい評価を付けました。
BURRN ! (バーン) 2009年 07月号 [雑誌]
MR.BIGのインタビューが、興味深かったです。
記事は、Billy, Paul, Ericの3人です。
(Patは、「METALLION vol,33 100% MR.BIG」に載ってます)
Billyは、ソロ3枚目「Holy Cow !」
Paulは、Freddie Nelsonとのアルバム「United States」
Ericは、「Mr. Vocalist」「Mr. Vocalist 2」、Ericのお母様がお亡くなりになれたお話 etc
といった、「直近のパーソナルなお話」から「再結成」についてのインタヴューが聞けます。
他にも、昔のお話や、NHKに出演したときのお話 etc
再結成ライブにいった方には、是非とも読んでいただきたいです。
また、FAIR WARNING の記事は、ウレ・リトゲン、トミー・ハートの2人です。
Cross Reviewは、
DREAM THEATER 「Black Clouds & Silver Linings」
FAIR WARNING 「Aura」 です。
Killing Technology
3作目、まだ一応スラッシュメタル。
ガシャガシャした音で金属的なリフを掻き鳴らすギターと
ハードコアみたいなボーカルが妙な焦燥感を表現しています。
メタル的でもパンク的でもあり、勢いは凄くても混沌としており、
なんかサイバーなのに生々しいという個性的な音楽を
かなりのテンションで叩き付けてくる傑作。
Outer Limits (24bt) (Dig)
カナダのテクニカルスラッシュメタルバンド、ヴォイヴォドの7th
宇宙人の出てくるSF仕立てのストーリーで、ジャケや内ジャケのイラストもいかにもな雰囲気。
サウンドの方は初期に聴かれたスラッシーな雰囲気はここにきてやや影をひそめ、
全体的にプログレッシブな香りを漂わせたテクニカルロックといったおもむき。
ギターリフの硬質感もあまり前に出ることなく、ときおりANNIHILATOR的なクールなものを
覗かせつつも、あくまでバランスのとれた音作りに主眼が置かれているという印象。
歌メロなどにはメロディアスな聴きやすさもあって、難解さはあまり感じられない。
17分の大曲を配するなど、知的メタルバンドとしての彼らの中期の集大成的なアルバムだろう。