社長と秘書、愛の証明 (ビーボーイコミックス)
ヘタレ社長とクールビューティー秘書のちょっとコミカルで切ない話、幼なじみ同士が恋心を抱きながら長い年月をかけて寄り添っていく話、互いに孤独を抱えた上司と部下の胸にくる切ない話が収録されています。
町屋先生の絵を通して見ると、優しいオーラがかかったような不思議な温かさがじんわりと沁み渡ります。
何気ない表情から相手の想いが伝わる優しい絵や色っぽい描写、二人のやり取り・・・
読後の余韻が心地よい一冊でした。
キャバはじめました ① (バンブーコミックス)
普通のOLの吉田ひとみ。
兄のつくった(そして増え続ける)借金を返すためにキャバ嬢に…
という深刻な設定なのに、ほのぼのしているキャバクラ4コマです。
キャラクターの描き方がうまく、あっというまにハマリました。
個人的には成長しない胸に涙するひとみちゃんがツボでした。
疲れたときに読むとなんか元気をもらえるような…
そんな癒し系4コマ漫画です。
みなさんもぜひキャバ「モンロー」を訪ねてみてください。
ルボー・サウンドコレクション ドラマCD ねかせないで
原作コミックは某パン屋に関連する3つの多様なカップルの恋模様を描いた作品で、3種類の恋の成り行きが楽しめます。
このCDも原作コミックの中で各CPのお話を一話ずつ網羅しています。
原作のほのぼのした雰囲気とか、素朴な恋語りなど、イメージがずれることもなくよい仕上がり感。
CDジャケットも特に何か特別仕様ではないですが、ジャケット用内側イラストも可愛いです。
声優さんとしては、パン屋店主の渡とその昔馴染みの京吾を森川さん×鈴村さんがやっておられますが、少し原作のイメージより若くて落着きがない感じだったかなという気がしないでもないですが、だからって全然NGではないので無視できる違和感。
声優さんトークとか特典はないですが、その分お話を最初から最後まで堪能できる仕上がりになっています。
1つ星を削らせてもらったのは、原作コミックを読まずに直接CDからはいるとたぶん人間関係がわかりずらいだろうなという構成上のマイナスひとつ星です。
恋とは呼べない 2 (ビーボーイコミックス)
シンプルに、よかったです。
佳境シーンへの入り口を網羅していて、この後の最終巻3巻への引きがすごいです。この2巻だけ読むと続きが読みたい衝動が抑えられなくなること必至です。
同軸で展開されている小説「愛とは言えない」の内容もがっつり絡んできているので、小説も同時に読んでる読者向けといってもいいぐらいです(コミックだけ読んでる人はめったにいないと思いますが)
お互いに相手を間違えたかのような、見事なボタンの掛け違いで、橘高はサガンに誤解され、名嘉真も津森について誤解して
しまう。そして誤解した者同士が寄り添い……
読みどころは橘高と津森。橘高は津森にキスして、その気持ちを問う。橘高がどうして津森に想いを寄せようとしたか、どうしてそういう行動に出てしまったのか、そのあたりはこのコミックでは曖昧で、だからこそ小説で補完される内容が楽しみなるという、なんとも読者掴みがうまい(笑)
そしてこの橘高と津森のキスシーンが、なんと綺麗に描かれていることか。町屋はとこさん、すごいです。
橘高もすごく紳士で真摯に描かれていて、サガンと一緒にいるときとは違う橘高という人物を読ませてもらった気分になりました。