映像作家100人 2009 JAPANESE MOTION GRAPHIC CREATORS 2009
映像作家、商業作家の紹介本
B級テイスト (悪い意味じゃなく) やポップなテイストが多い、
たまにキレイ系もアリ。
映像好きなら、パラパラと眺めているだけで楽しい。
西田幾多郎宛 鈴木大拙書簡―億劫相別れて須臾も離れず
初めから順々に読んで面白いというものでない。西田幾多郎か、鈴木大拙に、よほど興味と知識がないと二人の心の機微を読み取ることは、ちょっと難しい。
不案内の読者には、まず西村恵信氏の解説から読まれるとある程度の予備知識が得られて、書簡の背景が分るだろう。
内容について若干触れておくと、たとえば、何故、大乗仏教の四弘誓願の第一願「衆生無辺誓願度」が第二願の「煩悩無尽誓願断」の前にあるかという点に触れて、「まことの安心は第一句にありて、第二句にあらずと信ず。」と西田に送っている。この第一願のために第二願はあるということの意義が書簡にあらわれている。
あるいは「宗教は道徳よりも包容力大なり」、「倫理は社交上の規定なり、宗教は人生、宇宙の究極に関する安心なり」と言明している。さりげない言葉であるが、その大拙氏の意識は深いとものと推察する。
幾多郎と大拙との心の通い合いの機微は、第三者にとっては窺い知れないところもあるだろうが、日本から一度も出なかった西田と、帰国したくてもなかなか帰国できない大拙、また帰国しても西田とは離れて暮らさざるをえない、そうした両者の「思い」がその分書簡に詰っているのだろう。たぶん二人が会ってお互いの胸中を隈なく語り合うような場がしきりにあったならば、二人の思想の形成はまた違ったものになっていたかもしれない、などと想像を逞しくしたりする。
岩波書店の大拙全集の書簡も読まれると面白い。とにかく書簡の数は2687通という膨大なものだけに、この幾多郎との書簡もごく一部ということになるだろう。もっとも本書はほとんど西田宛の書簡から成っているので、大拙宛の書簡を読みたければ、幾多郎全集をあたるしかないだろう。
映画「禅 ZEN」特別版DVD
レンタルビデオ店でたまたま借りて、良い映画だと思ったのでDVDを購入する事にしました。
普通版とこちらと悩みましたが安さに惹かれてこちらを購入。
普通版DVDを確認していないので詳しくは解りませんが、特典映像に宗派の広報ビデオが追加されている事と、DVDケースに使われている写真が違う事、更にリーフレットなどの付属品が全くついてない事がこの値段の理由だと思います。
私にはこれで充分でした。
警視庁捜査一課十津川警部&トレインミステリーコミックセレクシ (4) (秋田トップコミックスW)
推理小説をコミックやTVドラマ化すると、筋書きに修正が加えられたりしがちだが、この作品は原作を忠実に漫画化している。特に「下り特急富士殺人事件」は、力作。十津川警部ではなく、元刑事で服役囚だった橋本豊とその恋人で雑誌記者の青木亜紀子が主人公のドラマ。網走刑務所から東京、南国宮崎の都井岬まで、橋本に託された一つの手帳を巡って様々な謎めいた事件が起こる。5年前の事件で奪われた2億5千万円を巡るミステリーと、二人のラブロマンスを交え、最後の都井岬の決戦までサクサクと読み進められる、原作を知る人も、そうでない人も楽しめる秀作です。