華日記―昭和生け花戦国史 (早坂暁コレクション)
生け花を習っているときに、流派って何だろう?どう違うのか?という
疑問がわいてきて、その時に出会ったのがこの本です。
各流派の起源やいさかいなどを含めた関係、方向性、そして存続していく
利益づくりの試行錯誤などがわかります。
歴史の本ですが、花を中心とした人間ドラマですので、退屈しません。
戦後の焼け野原の中、食べるものもろくにない中で花を集め生けていく
流派の創始者たちの熱意には心打たれます。
西洋のフラワーアレンジメントを含め、日本において花に関わろうと
いう人には、読んでおいて損のない一冊です。
フジテレビ開局50周年記念DVD 熱帯夜
作品については、松田優作の、ということはもとより、テレビ界の巨匠・早坂暁氏の脚本作品とあって、当時放送を観ていなかったこともあり、なかば伝説と化している作品でした。DVDになりやっと観ることができます。というわけで作品の方は楽しみに観るとして、商品としての体裁についてです。まずパッケージ。あまりにそのデザインがカッコわるいです。外箱の窓がテレビ(もちろんブラウン管)になっていて・・・ってテレビ創生期の作品じゃないんだから・・・。また放映データや解説等の記載が皆無なのは不親切すぎる(各話のあらすじとキャストのみ記載)。フジテレビ50周年記念のリリースならこの作品が何年の作品で、というようなことは明らかにすべきではないか?現在からみた解説なども欲しいところ。次にディスクのメニューにも解説、キャスト紹介等の画面はなし。放送上の区切りによるチャプターがあるだけ(ま、これはそれで十分なんですが)。なーんか手抜きの商品のように思えるんですが・・・。
北京原人 Who are you? [DVD]
暫くの間、東映が封印していたブッ壊れ邦画の代表作「北京原人」が初DVD化!映画内容は色々なところで論議されているので、ここではDVDコンテンツとしての評価を。
やっとDVD化で特典などのコンテンツを期待したが、予告編のみの収録で非常に残念。企画から制作に至るまでのメイキングや関係者などのコメンタリーを是非聞きたかったのだが、やはり封印していた位だからそのような余裕も無かったのか?
しかし今DVD発売によりある程度の画質(16:9 SQ収録)でこの怪作を鑑賞・コレクションできるので一応満足(笑)