まずは始めてみて続けられれば、才能があるということ。おすすめ度
★★★★☆
○読み始めたきっかけ
元々、村上龍の経済関係のエッセイが好きで、1を読んでこちらの2も興味がありました。
○心に残る言葉
P.120 教育を英語でエデュケーションというでしょう。エデュケーションの語源はエデュース。
どういうことかというと、引っ張りだすということです。教育するというのは、その人の特徴を引っ
張りだしてあげる。その人を生かせる分野で活躍させてあげるということですよ。そうしたら必ず能
力を発揮する。それが会社にとってもその人にとっても一番ハッピーなんです。
→経営者の仕事の重要なものは、人事だと思います。会社の発展に必要な人材を採用し評価、教育を
すること。元々持っている個人個人の適正を見いだすことができる経営者は、業績も良く社員も楽し
く働けるのではないでしょうか。
p.215 自分たちの強い技で勝負しようよ。ここで勝負ができなかったら、俺たち勝てないよ。
→経営者に必要なことは、人事の他に自社の強みが何かを明確に把握することだと思います。自分は何
屋で何が一番お勧めなのかが分かっていること。あれもこれもありますよ。どれもそこそこですという
のは、よくない。会社のキャラが際立っていて、「これなら負けない」という分野、ニッチでもいいで
すが、それがないと社員も自分の仕事にプライドも持てないと思います。経営資源を強みに集中投資し
て、その分野で頭一つ抜け出す必要があると思います。
p.377 集中を続けられるというのが才能だと思ったんです。特別なひらめきというのは長続きしない
んですよね。
→以前、将棋の羽生善治も同じことを言っていました。「続けられることこそ、才能だ」と。元々、好き
かどうか、適正があるかどうかが重要。好きでなければ続けられない。自分が何が好きなのかを、もう一
度自問自答してみることが大切。ただ、一般人は自分が本当に何が好きかは分からない。だから、とりあ
えず興味があれば始めて見る。朝にジョギングをする、プールに通う。最初は抵抗があっても、走り終わ
ったら気分が良かった、続けられるのであれば適性があり好きなはず。本当に嫌いだったら、絶対に続け
られない。まずは、始めて見れば自分の適正も分かる。
面白い。おすすめ度
★★★★★
番組が好きなので本も読んでみました。
それまではなんとなく村上龍は不遜な感じがして
好きではなかったけれど、テレビの向こうにいる彼は
なんとなく嘘がない感じがして好感が持てました。
くら寿司の社長、洋麺屋五右衛門などの社長、
TOTO、堀場製作所、ファンケル・・・。
いろいろな社長の話はそれだけで面白いけれど、
他のレビュアの方も言っているように、
村上龍の存在がとても大きい。
彼のフィルタ、彼の視線を通しての社長、企業、仕事・・・。
それがまた魅力的で本もとても面白かった。
一人の社長ごとに2ページほどの村上龍のコラムがあるが、
それがとてもよかった。
オススメです。
社長の目線、考え方を追体験できる楽しい本。おすすめ度
★★★★☆
1がとても面白かったので、2も読んでみた。
構成などは変わらないが、登場人物が変わっているので、十分な気付きがあるし、パワーダウンしている感じがしなかった。
中小企業と定義されるサイズの会社のカリスマ経営者や、大企業の雇われ社長、世襲している社長など。
多様な社長が登場するのだが、どの人の言葉も実績がともなっているだけに深みが感じられた。
社長という立場は、こういう風に会社を見ているのかと、疑似体験ができる、楽しい読書だった。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!