本書の凄さは内容ではなく、内在する実践的思考力にあるおすすめ度
★★★★★
ここに収められている小論の集まりはものの考えや捉え方が知的に高度で(難解ではない)
さらにぶっ飛んだ想像力をも兼ね備えたものもある論集です。
書評や戦争についてなど話題は多様だが、ベンジャミン・フランクリンの精神にのっとり、
固定観念や一面的なものの捉え方を打破する思考力に敬服します。
二〇章「一〇〇万回に一回」ではトリックの話から始まり、私達はみんな一ヶ月に一回は
奇跡的光景を目撃しているという話になり、最後にニールス・ボーアが物理学に導入した
相補性を引合いにとんでもないことを述べているのだが、これが荒唐無稽に聞こえない
ところがすごい。並の一冊ではないと私は思う。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。他の方がコメントされているとおり、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。