木田高介アンソロジー~どこへ
もう亡くなってから30年以上になるんですねぇ。私は1980年にナターシャセブンのステージで初めて彼を知りました、それから間もなくでしたね、かなりショックを受けました。当時は当然パソコンもなく情報を知る方法が無かったけど、今改めて聴きなおしてみて彼の非凡な才能を感じています。出来ればもっと多くの曲を聴きたいです。レコード会社の都合も有るんでしょうが、例えば「神田川」の入った「かぐや姫サード」にはあと数曲彼のアレンジした曲があります。どおか第二、第三のアンソロジーをお願いしたいものです。「木田さん、俺絶対にあなたを忘れないからね!」
レコード・コレクターズ 2011年 11月号 [雑誌]
カインド・オブ・ブルー以来のジャズ特集ということで久々に購入しました。コルトレーンの特集号かと思ったら、インパルス・レーベル全体の特集だったんですね。これは素晴らしい! これでもかというくらいに情報が盛り込まれています。
まず、伝説のレコーディングエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーのインタビュー。ヴァン・ゲルダー・スタジオのカラー写真が出ているのですが、綺麗なスタジオに楽器や録音機材が整然と並んでいて、ここで錚々たるプレイヤーが録音に明け暮れていたかと思うと感動です。86歳にして未だ現役のヴァン・ゲルダーも、いかにも職人という感じで渋い!『フォア・フォー・トレーン』のジャケットで、アーチー・シェップとコルトレーンが佇んでいるあの階段も写っている!というか、スタジオの中で撮っていたんだ…知らなかった。面白かったのはヴァン・ゲルダーの「ステレオの音場感で再生する概念がなかった(!)から極端な楽器配置になっている」という発言。悪名高い(?)インパルスのステレオ盤の謎が解き明かされている? RVG刻印の写真がアップで載ってるあたりも、レココレらしいなあ。
藤岡靖洋氏の記事も勉強になりました。公民権運動とコルトレーンの関係について特に考えたことはなかったのですが、激しい人種差別の中での言葉(歌詞)なき主張だったんだと、改めて圧倒されました。ディランやジョーン・バエズのジャケットが載ってるのは「??」という感じでしたが、読んでみて理由が納得できました。
菊地成孔のインタビューも面白かったですね。これを読んで、無性に『アフリカ/ブラス』が聴きたくなりました。色々な部分で本当に凄いアルバムだったんですね。そのセッションをまとめたCDが95年に出ていたことも初耳。
プロデューサーのボブ・シールが「何もしないことが逆に良かった」なんて硬派ジャズ・ファンから揶揄されてたけど、本当に変なオッサンだったってこともよく分かりました(笑)。
アルバム選では、シェップの代表作が『マジック・オブ・ジュジュ』だったりと意表を突かれましたが、インパルスがこんなにまとまって載ってる雑誌は初めて見ました。LPレーベルの変遷のページもレコード屋巡りに役立ちそうです。
作家の山口雅也氏によるソフトロックファン向けのインパルス、湯浅学氏によるサン・ラー等、捨て記事なしの特集で、近年稀に見る力の入れよう。何があったんだ!と思ったら、編集長が替わってたんですね。真っ当なジャズ雑誌が消えてしまった昨今、ジャズの特集もいろいろやってくれないかと期待しています。つうかレココレって元々ジャズ雑誌だったんじゃなかったっけ?
連載では、いつのまにか蒐集奇談が復活していてびっくり。昔とかわらず滅茶苦茶面白かった! SPにはまったく興味ないけど、なぜか語り口に引き込まれるんだよなあ。仕方がない、毎月買うか…。単行本化されるといいんだけど。
まず、伝説のレコーディングエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーのインタビュー。ヴァン・ゲルダー・スタジオのカラー写真が出ているのですが、綺麗なスタジオに楽器や録音機材が整然と並んでいて、ここで錚々たるプレイヤーが録音に明け暮れていたかと思うと感動です。86歳にして未だ現役のヴァン・ゲルダーも、いかにも職人という感じで渋い!『フォア・フォー・トレーン』のジャケットで、アーチー・シェップとコルトレーンが佇んでいるあの階段も写っている!というか、スタジオの中で撮っていたんだ…知らなかった。面白かったのはヴァン・ゲルダーの「ステレオの音場感で再生する概念がなかった(!)から極端な楽器配置になっている」という発言。悪名高い(?)インパルスのステレオ盤の謎が解き明かされている? RVG刻印の写真がアップで載ってるあたりも、レココレらしいなあ。
藤岡靖洋氏の記事も勉強になりました。公民権運動とコルトレーンの関係について特に考えたことはなかったのですが、激しい人種差別の中での言葉(歌詞)なき主張だったんだと、改めて圧倒されました。ディランやジョーン・バエズのジャケットが載ってるのは「??」という感じでしたが、読んでみて理由が納得できました。
菊地成孔のインタビューも面白かったですね。これを読んで、無性に『アフリカ/ブラス』が聴きたくなりました。色々な部分で本当に凄いアルバムだったんですね。そのセッションをまとめたCDが95年に出ていたことも初耳。
プロデューサーのボブ・シールが「何もしないことが逆に良かった」なんて硬派ジャズ・ファンから揶揄されてたけど、本当に変なオッサンだったってこともよく分かりました(笑)。
アルバム選では、シェップの代表作が『マジック・オブ・ジュジュ』だったりと意表を突かれましたが、インパルスがこんなにまとまって載ってる雑誌は初めて見ました。LPレーベルの変遷のページもレコード屋巡りに役立ちそうです。
作家の山口雅也氏によるソフトロックファン向けのインパルス、湯浅学氏によるサン・ラー等、捨て記事なしの特集で、近年稀に見る力の入れよう。何があったんだ!と思ったら、編集長が替わってたんですね。真っ当なジャズ雑誌が消えてしまった昨今、ジャズの特集もいろいろやってくれないかと期待しています。つうかレココレって元々ジャズ雑誌だったんじゃなかったっけ?
連載では、いつのまにか蒐集奇談が復活していてびっくり。昔とかわらず滅茶苦茶面白かった! SPにはまったく興味ないけど、なぜか語り口に引き込まれるんだよなあ。仕方がない、毎月買うか…。単行本化されるといいんだけど。