Love Songs
オーケストラセッティングでややポップなマテリアルを切々と歌い上げるアルバム。録音状況としてはかなり制約が多いのだが、オケに埋もれることなく自由に自己をアピールすることに成功している。時にはロマンテックにまた時にはキュートに原曲のよさを損なわないように絶妙に歌う彼女の歌の実力に脱帽。しんみりとおちついて聴ける大人のポップなジャズヴォーカルアルバムとはまさしくこれ。(9)
ダイアン・シューア&ザ・カウント・ベイシー・オーケストラ
伸びやかな声にスィングするビッグバンドの伴奏。カウントベイシーオーケストラとの共演が、2倍にも3倍にも生かされている実例。伴奏は目立ちすぎず、ひきすぎず、絶妙なバランス感覚。レッドゾーンふりきっているダイアンの声がまたすばらしい。こういうのは生で聴いてみたいものですなああ。サックス系のソロもてきぱきと無駄がなくアレンジの醍醐味が味わえる。彼女の頂点を示すアルバムと言えましょう。
ダイナミックなビッグバンドサウンドが好きなユーザーにもおすすめ。10点中10点
ダイナミックなビッグバンドサウンドが好きなユーザーにもおすすめ。10点中10点