チャリティーとして、出すと聴いた時は、はじめ驚いた。
しかし、音楽家として、一番の方法だと思う。

BUMP OF CHICKENとして出ているが、曲としては、ギターと歌だけのとてもシンプルなもの。
そして、歌詞もシンプル。
だが、シンプルなはずなのに、聴いた後、心の中に大きな思いが残ります。
また、1曲だけしか入っていないのも、納得がいきます。

たいがいの歌は、「頑張ろう」とか「前を向いて歩こう」とか、「元気を出そう」そんな言葉ばかりがあふれている。
人によっては、それで背中を押される人もいる。
しかし、実際には、素直に受け止めれなかったり、心に届かない人もいる。
だが、藤原さんは、わかっている。いつも彼は、欲しい言葉を的確に伝えてくれる。
そして、多くの人の思い、痛みがわかる。
今回の曲は、それがよくわかる。

歌い方も、とても人間的で、生々しい。
特に中間から終盤にかけての歌い方には、ど胆を抜かれる。
始め、作業をしながら聞いていたが、知らない間に作業は止まり、聞き入っていた。そして、涙が…

PVのほうも、とてもシンプルな作りで、歌にあっています。
井上さんのイラストがスライドショーで流れるといった作りです。
しかし、老若男女の笑顔のイラストが、微笑ましくもあり、考えさせられもします。

ネット社会になり、音楽の違法ダウンロードが絶えない。
そして、今回のような1曲しか入っていないCDは、とくにそういった手段で手に入れる人が多いです。
チャリティーCDということもあり、こんなことを書くのもあれだとは思いますが、何かの手助けになりたい、そしてこの曲を聴きたいと思った方には、是非買ってほしいと思うCDです。