ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング [DVD]
DVD日本版、発売されて良かった。
ベネディクト氏に出会って、吹き替えで見る歯がゆさを感じだした。特に彼は姿と声の両方なくては。
でも字幕なくては理解できない情けなさ。
「病魔と闘う天才物理学者の話」・・・なのかな?と思う。
徐々に手足がマヒしていく動きや発音の変化などについ注意がいくのだけれど。ベネディクト氏の身体表現力は凄い。
彼が文字通り「病と闘うため」に使っているのはバスタブでの潜水の時間だけの気がする。ほとんどの時間は恋した彼女とのデートと、宇宙の研究。熱心に好きなことに打ち込む普通の?青年の生活。それが彼が一番守ろうとしていたものだろう。彼なりの取っ組み合い。時間との。それは「病魔との闘い」であるけれど。
大学院の研究テーマを「彼の残された時間に仕上がるような簡単なものにして」と父親が教官に頼む。すげなく断る教官。断られて気づく父親。短いシーンだが、重く心に残った。もう彼が自由に使うべき時間なのだ。
病気の進行がさまざまな不自由さであらわされる。でも印象に残ったのは検査を受ける時の瞳やバスタブから浮かび上がった時の表情。
日本の「難病物」と括ってしまいたくなるあれこれの作品とつい比べたくなるような僅かな表情の揺れが、ホーキング青年の心中を覗かせてくれる。(彼女からの結婚OK発言の時でさえ大喜びしない!)それともこういうのがイギリスの当り前なのか?宇宙の話をする時以外はほとんど感情を露骨にしない中で、ビッグバンの糸口を見つけた時の彼の笑顔はひときわ輝いて見える。
研究テーマが見つかってからの彼の努力はやはり「天才」級。きらきらする時間。
「難病罹患」というと、ともすると波乱万丈に描いてしまいがちだが、現代を生きつつある天才のほんの「初めの一歩」をメインに淡々とした色調のこういうドラマが作れるイギリステレビ界の懐の深さが本当にうらやましい。
挟みこまれるオジサン二人の話は、最後に「こうつながるのか」とやっと分かった。
ベネディクト氏に出会って、吹き替えで見る歯がゆさを感じだした。特に彼は姿と声の両方なくては。
でも字幕なくては理解できない情けなさ。
「病魔と闘う天才物理学者の話」・・・なのかな?と思う。
徐々に手足がマヒしていく動きや発音の変化などについ注意がいくのだけれど。ベネディクト氏の身体表現力は凄い。
彼が文字通り「病と闘うため」に使っているのはバスタブでの潜水の時間だけの気がする。ほとんどの時間は恋した彼女とのデートと、宇宙の研究。熱心に好きなことに打ち込む普通の?青年の生活。それが彼が一番守ろうとしていたものだろう。彼なりの取っ組み合い。時間との。それは「病魔との闘い」であるけれど。
大学院の研究テーマを「彼の残された時間に仕上がるような簡単なものにして」と父親が教官に頼む。すげなく断る教官。断られて気づく父親。短いシーンだが、重く心に残った。もう彼が自由に使うべき時間なのだ。
病気の進行がさまざまな不自由さであらわされる。でも印象に残ったのは検査を受ける時の瞳やバスタブから浮かび上がった時の表情。
日本の「難病物」と括ってしまいたくなるあれこれの作品とつい比べたくなるような僅かな表情の揺れが、ホーキング青年の心中を覗かせてくれる。(彼女からの結婚OK発言の時でさえ大喜びしない!)それともこういうのがイギリスの当り前なのか?宇宙の話をする時以外はほとんど感情を露骨にしない中で、ビッグバンの糸口を見つけた時の彼の笑顔はひときわ輝いて見える。
研究テーマが見つかってからの彼の努力はやはり「天才」級。きらきらする時間。
「難病罹患」というと、ともすると波乱万丈に描いてしまいがちだが、現代を生きつつある天才のほんの「初めの一歩」をメインに淡々とした色調のこういうドラマが作れるイギリステレビ界の懐の深さが本当にうらやましい。
挟みこまれるオジサン二人の話は、最後に「こうつながるのか」とやっと分かった。
Hawking (Benedict Cumberbatch) [DVD] [Import]
体の自由がきかなくなっていくもどかしさがよく表現されていました。ベネディクト・カンバーバッチは辛い役柄を演じることが多いですが耐える演技がとても上手く観入ってしまいます。顔のつくりが違うのに笑顔がホーキングにそっくりなのも驚きました。
ホーキング、未来を語る (ソフトバンク文庫)
ホーキングの宇宙論、平易な言葉で語られているとは言え、内容はやはり難解です。(大学で教養の物理をこなしていたとしても、本当の処は難解) 予めこの分野に興味を持っていないと完全な理解は覚束ないですが、何となく分かったつもりにさせるところがホーキング博士の凄いところです。美しいイラストの数々を眺めているだけでも楽しい一冊です。
せっかく文庫本化したのですから、あとがきか何かでこの5年のアップデートを(簡単で結構ですので)載せておいて貰えたら、と思ったりしました。(特に「ブラックホールの情報消失問題」に関する博士の認識変更(2004年)に関しては補筆が欲しい処でした) 本書でも言及されていたブラックホール発生実験についてはスイスLHC加速器での検証が待たれるところです(予定では2007年夏ごろ?)。「えっ、ブラックホールを地球上で作るの?地球は飲み込まれないの?」とご心配の貴方、ご心配なく。生成するブラックホールのサイズは微小なため、ホーキング放射によりあっと言う間に蒸発する予定だそうです。(理論が正しければ、ですが) これが確認されればホーキング博士のノーベル賞受賞も夢ではないですね。あと人間と機械との関係に関する記述は、最近の立花隆氏のNHKスペシャル(サイボーグ)を思い出しました。というわけで、5年前の本ではありますが、十分楽しめます。文庫本でお手ごろ感もあり。
せっかく文庫本化したのですから、あとがきか何かでこの5年のアップデートを(簡単で結構ですので)載せておいて貰えたら、と思ったりしました。(特に「ブラックホールの情報消失問題」に関する博士の認識変更(2004年)に関しては補筆が欲しい処でした) 本書でも言及されていたブラックホール発生実験についてはスイスLHC加速器での検証が待たれるところです(予定では2007年夏ごろ?)。「えっ、ブラックホールを地球上で作るの?地球は飲み込まれないの?」とご心配の貴方、ご心配なく。生成するブラックホールのサイズは微小なため、ホーキング放射によりあっと言う間に蒸発する予定だそうです。(理論が正しければ、ですが) これが確認されればホーキング博士のノーベル賞受賞も夢ではないですね。あと人間と機械との関係に関する記述は、最近の立花隆氏のNHKスペシャル(サイボーグ)を思い出しました。というわけで、5年前の本ではありますが、十分楽しめます。文庫本でお手ごろ感もあり。