乗合船 慶次郎縁側日記
いつも通りの安定感と無常観と達観とが入り混じった短編集です。
個人的に吉次のキャラが好きで、彼に生きるための方向性と目的が出来たのが救いです。
出来れば左七にも満ち足りた余生が欲しかったなあ。
ありがとうございました。折につれ読み返させて頂きます。
個人的に吉次のキャラが好きで、彼に生きるための方向性と目的が出来たのが救いです。
出来れば左七にも満ち足りた余生が欲しかったなあ。
ありがとうございました。折につれ読み返させて頂きます。
慶次郎縁側日記 1 [DVD]
偶然TVをつけた時にオンエアしていた、第3話「花嫁」の後半から見始めました。
元南町奉行所同心・慶次郎(高橋英樹)の養子である晃之助(過去に慶次郎の娘と許嫁だったが、祝言間近に…──第1話「その夜の雪」参照)と、皐月(安達祐実)との縁談話がメインで、破談になるかと思われたラスト、この縁談をどうしても進めたいと願う皐月が語る言葉がとても印象的です。
タイトルバックとエンディングの保谷瑠美子さんのイラストも雰囲気が合っていて、脇を固める俳優陣も渋めでステキです。慶次郎が寮番をすることになる別荘の飯炊きとして石橋蓮司さん。奥田瑛二さんや遠藤憲一さんが同心のお手先。かたせ梨乃さんも料理屋の女将として登場。この他にも、気持ちよく作品の世界に浸れる俳優さんばかりです。
昔の時代劇に再放送でハマることはあっても、最近の時代劇はいまひとつ…なことが多かった私ですが、このドラマは演出も好みで、久々に毎週楽しく見続けました。テレビでは本放送の後日、1・3話の再放送がありましたが、まだ見ぬ2話のためにもDVD発売が待ち遠しいです。
今秋からは「慶次郎縁側日記2」も放送決定。今から楽しみです。
元南町奉行所同心・慶次郎(高橋英樹)の養子である晃之助(過去に慶次郎の娘と許嫁だったが、祝言間近に…──第1話「その夜の雪」参照)と、皐月(安達祐実)との縁談話がメインで、破談になるかと思われたラスト、この縁談をどうしても進めたいと願う皐月が語る言葉がとても印象的です。
タイトルバックとエンディングの保谷瑠美子さんのイラストも雰囲気が合っていて、脇を固める俳優陣も渋めでステキです。慶次郎が寮番をすることになる別荘の飯炊きとして石橋蓮司さん。奥田瑛二さんや遠藤憲一さんが同心のお手先。かたせ梨乃さんも料理屋の女将として登場。この他にも、気持ちよく作品の世界に浸れる俳優さんばかりです。
昔の時代劇に再放送でハマることはあっても、最近の時代劇はいまひとつ…なことが多かった私ですが、このドラマは演出も好みで、久々に毎週楽しく見続けました。テレビでは本放送の後日、1・3話の再放送がありましたが、まだ見ぬ2話のためにもDVD発売が待ち遠しいです。
今秋からは「慶次郎縁側日記2」も放送決定。今から楽しみです。
たからもの 深川澪通り木戸番小屋
親と死別した薄幸の少女、夫と死別または離別しながら
生業にいそしむ女たち、盗人を疑われる青年などの切なさ、
辛さ、情けなさが木戸番夫婦のそこはかとない暖かさとの
対照で、さりげなく綴られています。
著者の略歴をみると苦労人のよう、だからこそ各々の人
の心にひだに分け入ることができたのでしょう。鈴木一誌
の装丁も、本書で描かれた世間の厳しさと人の温もりとを
表していて秀逸でした。わたしは、蔑まされて炎天下の空
地に呆然と佇む女仕立人が、木戸番夫婦の何気ない言葉
に心なごむ「照り霞む」が殊の外よかったと思います。
確かに、このシリーズをもう読めないと思うと悲しくなって
きます。
生業にいそしむ女たち、盗人を疑われる青年などの切なさ、
辛さ、情けなさが木戸番夫婦のそこはかとない暖かさとの
対照で、さりげなく綴られています。
著者の略歴をみると苦労人のよう、だからこそ各々の人
の心にひだに分け入ることができたのでしょう。鈴木一誌
の装丁も、本書で描かれた世間の厳しさと人の温もりとを
表していて秀逸でした。わたしは、蔑まされて炎天下の空
地に呆然と佇む女仕立人が、木戸番夫婦の何気ない言葉
に心なごむ「照り霞む」が殊の外よかったと思います。
確かに、このシリーズをもう読めないと思うと悲しくなって
きます。