ファンの選曲投票による木根さん作曲のバラードを集めたアルバムです。

　私は3,4年前に九段下にある科学会館でソロライブが行われていた時に見に行ったことが有るのですが、今回のアルバムを聞いてそれを思い出しました。

　今回も木根さんらしいシンプルなそれでいて何処か温かみが有る曲調に成ってます。

いつもながらシンプルなCDの表紙に成ってますが、これは木根さん曰くTMNのrhythm　redをオマージュしたとの事。

木根さんによるTM NETWORK関係の話を掻い摘んで語る「電気じかけの予言者たち」も5冊目。
本の構成は、その時々の事を思い出すように進むので時間軸を行ったり来たりして表現されている。

おおまかな内容的は2007年のアルバム「SPEEDWAY」が完成するまでの道のりと関係する話。
そして、2011年の地震にまつわる事にも触れられていて音楽仲間や知人の方々の悲しみ、木根さん身辺での話もある。
2012年のTM NETWORK再々始動とも言うべきチャリティコンサートに参加までの経緯や以降の事も多少語られている。
小室さんが妻(KEIKO)の緊急入院で大変な時期でもあり、ウツが主動となって活動が具体化していった点は今までと異なる。

全体的にはアルバム「SPEEDWAY」の事が多く、小室さんが木根さんへ希望するハードルも高かく、いかに向かいあったかもうかがえる。
「SPEEDWAY」はTM以前に3人が加入していたSPEEDWAYというグループでもあるので、さらに過去に遡っての話も出てきます。
木根さんと小室さんの音楽仲間が別々の時代に出会って作詞を依頼していた事などにも触れらている。
詳しい事は未読の方の為に避けますがまさに、こちらも木根さんにとっても震える想いだった事も想像できました。

2013年の「FINAL MISSION -START investigation-」や今年の「the beginning of the end」ライヴに関する事は多くは触れられていない。
ウツの体調が大変だった時期にも触れらては無いが、小室さんによるライヴのイメージやその印象に木根さんが感じた事は少し語られている。

小室が最終章を書き上げる為に…との旨が本書でも意味ありげにあるので、まだまだTMの30周年記念での活動は期待が高まりますね。

ＴＭネットワーク時代にはどちらかというと、木根ファンは淋しかったように思う。ライブの時はトークなどでは本領を発揮するが、演奏時には宇都宮さんや小室さんばかりで、木根さんは露出が少なかったように思います。しかし、この作品では木根さんを充分に満喫できますよ！スペシャルゲストの出演もありました！「Ｒｅｍｅｎｂｅｒ　ｍｅ？」はライブだとすごくノリノリです！クリップも入っていますので、こちらも必見！木根ファンには充分満足できる作品ですよ！もっと、たくさんライブのＤＶＤを出して欲しいです！

音楽がとても良かったです。これを見てＴＭＮのファンになりました。
でもかなり昔に見て、もう一度見たいのですがもうどこにも売っていませんでした。

ＴＭの曲を聴いてきて、感動する反面、その活動理不尽なものを感じるようなこともあった。だが、この本を読んで、なんとなくだが判ったような気がする。彼らの考えていること、立ち位置、非常に難しいところに立っている、だからこそ改めて応援したい気持ちになった。