忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ~感度サイコー!!!~ [DVD]
純然たるコンサートのライブDVDではなく、発病前の2006年ナニサリのライブ映像に、没後の2011年に当時の出演者等で作成した狂言回し的なコントなどでつないだ作品。映画館での上映を前提として作成されたモノでコアなファンでなくても楽しめると思う。「完全復活祭」のように涙なしでは見られないというものではなく軽い気持ちで見れる。見終わった後、えっもう終わりなの?という感じでちょっと物足りないけど、清志郎のものなら何でも持っていたいという人(ワシもだが)ならじゅうぶん満足。そこまでじゃなくて、1枚くらい清志郎のDVD買ってみようかな、という人はこれじゃなくて、「完全復活祭」か「Space Shower TV」のほうがいいと思うよ。
タッチ スタンダード・エディション [DVD]
2時間に収めるために、少し脚本に無理があり窮屈な印象を受ける。
特に後半は時間経過が早く、ダイジェスト的展開は仕方がないのでしょうか。
主役3人以外の登場人物はほとんど「チョイ役」なのも勿体無い。
スペシャル・エディション付属のブックレットで、
監督は反省ともとれるコメントがあるのもうなずける。
スペシャル・エディションは、長澤まさみファン向けを意識した内容。
花粉症ぎみの長澤さん中心のメイキングはファン必見だ。
長澤まさみファンならスペシャル・エディションを購入することをお薦めする。
予告を除き 特典のない通常版はセルDVDで見る意義が薄いので、
原作ファンはレンタルでいいかも……。
タッチ スペシャル・エディション [DVD]
何でもそうだけど、原作に感じているイメージは個人で違う。今回は、犬童監督と斉藤兄弟、長澤まさみの「タッチ」として、気持ちのいい作品だなと感じた。実写だけにどの俳優を使うか・・・ヒロインと双子と各々のイメージを考えると今しか撮れないのでは?原作どおりを期待した人には、いまいちかもしれないが、あの雰囲気・清涼感を実写で感じられてよかったと思います。
忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ~感度サイコー!!!~ 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
初回限定版のブルーレイのみに特典映像等が追加されていて、2000円アップの価格設定。この位は十分に通常版にでも収録できるだろう分量で、清志郎が生きていれば“女子供は限定やおまけに目がないので騙されるんだぜ”とか毒舌吐きそうな仕様なのですが、でもこの特典が本当に素晴らしい・・・。ライブ映像の3曲はこれが限定出しなんて何て勿体無いという内容ですし、個人的には音声収録のみの“キヨシローとチャボのナニワ・サリバン・ショー”というセッションにすっかり感激をしてしまいました。聞く前はどうせいつものダラッとした脱力ジョークを交えてギターを適当に鳴らしているのであろうと思っていたのですが、これがもう本物の唄とギターが歌いまくっている感動的なもので、特に“夜の散歩をしないかね”なんてこのリラックスぶりが実に爽やかでそして切なさを醸し出すもので、ベストテイクの1つではないでしょうか?2000円でこの特典ディスクが売ってたら絶対に買うことになるものです、これは。限定版をお勧めします。
アストル・ピアソラ 闘うタンゴ
この本は、アルゼンチンタンゴの先鋭を走り続けたA.ピアソラの生涯をわかりやすくまとめたものである。ただし、情報はこれまでに出版されたものやディスコグラフィーをもとにした二次情報であり、ピアソラ本人に得たものではないので、ピアソラ本人が実際どのように考えていたか、という事を実証するものではない。しかし著者の斉藤充正は、大量の資料を渉猟してうまくまとめあげている上に、日本国内で入手できない音源や公開されていない情報に至るまで詳細に記述しており、ピアソラの生涯を概観する上では必読の書である。A.ギナステラに師事した時の教訓が生かされずに晩年になって後悔した話など、人間くさい人物像があらわになっていて面白い。ただ、フランスから帰ってエレキギターを入れた「新編成」の楽団を作って伝統主義者から猛反発を食らい、殺されかけた、というエピソードが掲載されていないのは不思議である。