スマイルプリキュア!&スイートプリキュア♪ おはなしブック! (講談社 Mook)
月刊誌の連載でよくこれだけまとまったものが描けると毎年感服しています。
一年分通して読んでみると、要素の取捨選択を本当にうまいことやっていると
思います。ページ数が限られているので掘り下げが足りないのは仕方ないで
しょう。これは作家さんの問題ではありません。
てれびくんやテレビマガジンでは番組に先行した情報がバンバン出ていますが、
なかよしの連載は基本的に後追いで進行しているので、最終回前の話で連載
終了、という無責任な形になっています。一ヶ月だけ2作を並行して載せれば
と思うのですが、こんな中途半端な書籍を平気で出している講談社にそれを
期待するのはムリなんでしょうね。
というわけで、前作同様最終回は描きおろしのものを収録しています。
書籍の構成としては星2つをつけたいところなのですが、上北先生に星5つ。
スマイルプリキュア! オールカラーおはなしブック! シールつき!
じゅ、16ページ……(泣)。
『上北ふたご先生描きおろしのオールカラーまんが』というから期待で頭をパンパンにして予約したというのに……
『おはなしブック』というからスマイルプリキュア!&スイートプリキュア♪ おはなしブック! (講談社 Mook)のようなムック形式のまんが本だと思っていたのに……
これじゃあ絵本と変わらないじゃあないか!小さいサイズの、まんが形式の絵本。シールを張って完成させるタイプの絵本。書きおろし漫画といっても、内容は『なかよし』版第一話の焼き直しのようなもの。ああ……
冷静になってみれば、つい先日始まったばかりの『スマイルプリキュア』の書きおろし漫画の原稿(しかもフルカラー!)がそんなにあるわけがないのは考えればわかりそうなものなのに。上北ふたご先生! フルカラーまんが!この言葉がオレを狂わせたとしか言いようのない買い物でした。
正直、こういった商売のやり方には好感が持てません。明らかにタイトルで読者の判断と期待を騙しています。厳しいかもしれませんが、評価は☆2つ、あるいは1つとしてもいいかもしれません。
ああ……それなのに、それなのに! オレにはプリキュアを「嫌い」だなんて評価できない! 上北ふたご先生のフルカラー書き下ろし漫画を嫌いだなんて評価することはできない! 甘い、甘すぎるぞオレ! 心を鬼にしてでもここは評価を下すべきなのに、オレはやはり非情にはなれない……
というわけでの☆三つです。そのへんのとこの心情をどうか汲んで、差し引いてご判断ください。
スイートプリキュア♪ シール&いろぬり&まんが まるごと1冊ブック! (講談社MOOK)
自分は子供がいないので、大人視点の感想を書かせてもらいます。
まず本書は幼児向けの絵本ですので、B5より若干大きいサイズ。
本文も含めて分厚くて頑丈な紙の装丁で
総ページ数は表紙を含めて14ページと少ないです。
上北ふたご先生のイラストを大きく綺麗な印刷で楽しめる点は嬉しい。
シールは別の物に貼って楽しむ事もできると思います。
お話は漫画版一話を幼児向けに簡略化した物です。
また描き下ろしを謳っていますが全てではなく、
一部は漫画版一話の原稿に彩色した流用のコマもあります。
話も書き下ろしと期待してしまう謳い文句ですので残念な点です。
情報量に対するコストパフォーマンスは大変悪いです。
シールを貼って貰うために絵の一部が白抜きされているのも難点です。
相変わらずの『まるごと〜』という意味不明なタイトルは疑問です。
上北ふたご先生の熱心なファンなら買いだとは思いますが
話の内容が被ってる事も考えるとあまりオススメは出来ません。
個人的にはちょっと高いけど、敬愛する上北ふたご先生の本が買えて幸せGETだよ!
ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン! (講談社MOOK)
当地ではハートキャッチプリキュア!は放送されていませんので、もっぱら本や
おまけやゲームセンターのデータカードダスなどから細切れにしか入りませんので
この本はとてもいいなと思います。
女の子には保育所でも小学校でもプリキュアシリーズが、かばんや水筒、服にオンパレード。
だから本にキャラクターが出ていれば結構喜んで見ています。園児は字は読めないので
コミック部分はちょっと無理ですが。紙が丈夫ですぐくしゃくしゃにされずに済むので
これも☆獲得の点です。
親の私も同郷ということで上北ふたごさんお2人のプリキュアがまとめて読めるこの
「まるごとブック」や「EXTRA」はかかさず購入しています。
(クモジャキーの土佐弁は、高知出身のふたごさん達だけあって正確です!)
リアルタイムで放映を観られている方には情報の小出しかもしれませんが、私はこの
スタイルで良いので続けて出してもらいたい本だと思います。