(青春は)まるで映画のように
自分がまだ中坊だった頃、NHK-FM「ひるの歌謡曲」で魅せられたシンガーのひとりが杉田二郎氏であり、放送された曲はちょうどこのアルバムとシングル「八ヶ岳」だった。 それだけに、このアルバムなくては彼との出会いはなかっただろう。
これが発表された1978年当時は、フィリピンのシンガー&ソングライター:フレディ・アギラのもと歌「ANAK(息子)」が加藤登紀子さんと競作リリースされ、どちらも高い注目を集めていた。 なお、このベストアルバムは彼の転機となった『題名のない愛の唄』以降のものから選曲構成されている。(彼のソロデビューは1972年だったが1974年の『夢歌』まではジローズの延長線でアイドル色が強く、個人的には好きでなかった)
以下、軽く解説します。
1.(青春は)まるで映画のように: 同日同時発売された当時の最新シングル曲。 スリリングなアレンジで青春のもろさ儚さを綴る、胸に迫る一曲。
2.ANAK(息子): 前述どおり。 悪の道に入った息子を案じて悲嘆する父親の姿が浮かぶ。
3.男どうし: 1975年『題名のない愛の唄(紙ジャケット仕様)』収録。彼を語るうえで不可欠なフォークロック・チューン。
4.海においで: 1976年『前夜』収録(残念ながら未CD化)。 ガットギターをフューチャーしており、温かく大らかな歌声に魅せられる。
5.題名のない愛の唄: 同名アルバムタイトル曲。 雄大で大胆な表現は今なお新鮮だ。
6.マイ・ハート: 『前夜』収録。もとはジローズのラストアルバム『最後の歌』で発表されたものの再録音バージョン。
'60年代アメリカンポップス風です。
7.君住む街: 『前夜』収録。 吉田拓郎作詞作曲によるロッカバラード。 コーラスにハイファイセットが参加。
8.積木: 『題名のない愛の唄(紙ジャケット仕様)』に収録されていたものを新録音したシングルバージョン。1976年リリース。
9.オチコボレ: シングル「(青春は)まるで映画のように」のカップリング曲。 落ちこぼれでも生きる価値は十二分にある。
自分自身生き方に迷った時救われました。
10.雨の中の太陽: シングル版「積木」のカップリング。 雨雲に埋もれるな、叫べ、手を伸ばせ。
11.ブルーの毛布とビキニのご婦人: 『題名のない愛の唄(紙ジャケット仕様)』収録。
12.僕たちの箱舟: 『前夜』収録。 雄大で前向きさが胸を打つラブソング。
個人的には、これにシングル版「八ヶ岳」(1978)を入れればパーフェクトです。
アナログ時代の編集盤なので現在ならEXPRESS在籍時(〜1984)まで発想を拡げて、2枚組ベスト盤のリリースを実現したら嬉しいです。
FOLK SONGS
ちょっと難しい曲ばかりを選曲してしまったかな?という感じがしました。「かもめはかもめ」など難しい楽曲を入れてしまったのはマイナスだったと思います。ハーモニーの部分もイマイチでした。二人の得意なキーが似ているようで、あまりきれいに聞こえませんでした。モーニング娘。の方々もコーラスとして参加しているようですが、どうせなら市井紗耶香withモーニング娘。という形で飯田さんや保田さんなどと組んだ方がコーラスは良かったと思います。
やはり当時の楽曲を聴いた人が懐かしんで聴くアルバムというよりは、やっぱりモーニング娘。のフアンの為のアルバムだと思います。
仔犬ダンの物語 [DVD]
「動物」と「こども」と言えば、それに「悪人の涙」を加えて、感動三題噺の黄金パターンだが、本作は決して声高な「感動実話」ではない。むしろ抑えた調子で日常がつづられ、それでいてダレることのない、堅実な映画だ。
本作には、商業的に大きな制約があったはずだ。“モーニング娘。+ハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希”――サブタイトルに名を連ねる20名の少女、それぞれに一度はスポットを当てなくてはならない。心情的にも、おそらくは然りであっただろう。その難問を、澤井信一郎監督は大人も含めた群像劇とすることで、巧みに処理している。しかも勧善懲悪のルールが刷り込まれた日本人の映画としては、めずらしいタイプの人間ドラマとして。善人は絶対的に善人、悪人は相対的に悪人といちステロタイプではなく、登場人物はリアルな個を持っている。それぞれがそれぞれの立場で、やさしさを持っていたり、厳しさや冷たさを持っていたりする。伝記物からサスペンス、果ては特撮ヒーロー作品まで、ジャンルを問わない名匠・澤井監督のバランス感覚は見事だ。
強いて難点を上げるとすれば、ダンを巡る結末が、少し性急過ぎたのではないか、という点。ダンのエピソードよりも、物語の中心的少女・真生が、自分の居場所を自分の意志で撰び取る結末の方が、個人的にはココロ揺さぶられた。
その真生役の嗣永桃子ちゃんには、天才的なものを感じる。台詞回しが特別巧いワケではなく、強い意志を思わせる目に、力を感じるのだ。『野性の証明』時の薬師丸ひろ子、と言ったら言い過ぎか。役者として、20代30代と、年を重ねていった時の姿が見えてくるような、強力な存在感が彼女にはある。
35歳バースデー・コンサート
1971年から1981年の10年間は北山修にとっても日本にとっても大きな10年だったのでしょう。
25歳のときの若さとエネルギーの息遣いが聞こえてくるライブとは趣が異なっています。
小田和正の「花のように」だけでも聞く価値あり。その後歌詞が変わってしまった「さよなら青春」も貴重。
再CD化を心より期待する
フォーク歌年鑑 1978
その年に流行った曲が、オムニバスで入っていて好きな曲がスポット的にあり買いました。
他の曲も知っていましたが、流行った年が、アルバムのタイトルになっていて時期が明確に解るため
まるで当時よく聞いてた1枚のアルバムを聞いてる様な感覚です。内容のあるアルバムに感じ満足しています。