アニメのときはただ、セーラの不幸さに歯がゆさを感じていただけですが、この小説は不幸には違いないと思いますけど、アニメとはニュアンスが違うんです。伝わり方が違うんです。涙を誘うんです。
愛とダイヤモンドおすすめ度
★★★★☆
個人的には原作『セーラ』よりこちらの名作版『セーラ』を評価します。
原作には登場しないキャラクターがうまく動いています。
ピーターです。
彼がいたからこそセーラの苦痛は原作ほどではなかったと思いました。
いわばピーターは“エア・バッグ”の働きをしています。
子供に見せられるようにするためにはピーターの存在は欠かせないでしょう。
インドという植民地の存在、富むものと貧しいものの存在
そして「女性」という存在などなど無視できない事象があちこち見受けられます。
特に「女性」ということを特に意識しました。
ミンチン先生は確かにひどいです。
しかし彼女の過去を無視することは良くないでしょう。
なんとかミンチン先生は「女性」だけで立派な学園を設立できました。
そして経営するために富裕なものに媚びへつらい、寄付を受けます。
「いやな奴だ」と最初思いましたが、
しかし当時「女性」は社会においてまだ力のない存在でありました。
そのような中で生きていくためにはミンチン先生の行動が必要なのではないかと思ってしまいました。
社会はまだ「女性」にとって氷河時代であった時代を考えさせられました。
セーらは単なるブルジョアではありません。
他者の気持ちの分かる人です。
彼女はダイヤモンドを得ます。
そして多くの人から愛されます。
セーラはブルジョアと労働者階級の架け橋になりました。
だからイギリスでプロレタリア革命がおきなかったのでしょう。
お買い得な一冊!おすすめ度
★★★★★
小さい頃「小公女セーラ」が非常にお気に入りだった私にとっては
主題歌のCDまでついているこの小説は非常にお買い得で,よい買い物でした。
私はすでに「小公女」(日本語版)も持っていたのですが,
原作版のセーラとアニメ版のセーラでは微妙に性格なども違っているので
「小公女セーラ」が好きな方には特にこちらがおすすめでしょう。
また,主題歌のCDがついているというのは大きいのでは無いでしょうか?
(OPとEDがフルコーラス,オリジナル原盤使用で収録されていました.)
勿論,原作版をお持ち/読んだことがある方にも,
違いを楽しめるという意味でおすすめの一冊です!
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。