Ryu Goto
以前から五嶋龍君が気になっていたのだが、ようやく聴くことができた。
演奏を聴いて、繰り返し聴きたいという気にはならなかったが、才能があることだけは確信できた。現時点ではヴァイオリニストとしては荒削りで、人気が先行していると思うが、近い将来実力が追いつくことだろう。
ヴァイオリン・リサイタル2006 [DVD]
今年出たCDの後に購入したので、年代的に順序が逆で、それほど期待せずに購入しましたが、彼の凄さを改めて感じました。
この若さで、これほどの演奏ができ、感動! 実力と天性・・・とにかく龍君ファンは必見です!
毎日のように飽きるほど視聴していますが、まだ飽きません^^
活力が湧きます。お勧めです!!
ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 [DVD]
楽器の音もよく鳴っていて、きれいな仕上がりになっている。
デビューCDのような粗さ(雑な感じ)もなく、指揮者の力もあるのか、とても美しい演奏だ。難曲をそつなく弾きこなしている。
ただ、あまりにも優等生の模範演技のようで、面白みがない。
これからは、独自の色を作っていってほしい。
カーネギー・ホール・リサイタル [DVD]
つい最近には、そこで、ハイフェッツが、ラフマニノフが、ルービンシュタインが、演奏した舞台、カーネギーホールで、弱冠18歳の少女が、憂愁に満ちた音色、明るく闊達な音色を、自由に、曲想にあわせて、奏でる巧みさ、奔放さに、敬服する一枚である。しかも、カーネギーホール創立100周年記念行事の一環として、舞台に立ったのであった。その大舞台を、見事にこなし、聴衆を熱狂させた貴重な記録である。視聴しながら、感嘆するばかりであった。
「天才」の育て方 (講談社現代新書)
五嶋みどりさんのファンなので、この本を読んでみました。お母さんは大変厳しい人だと思っていましたが、愛情もたっぷり注いで二人を立派な音楽家に育てられたとわかりました。親がここまで自分の人生をかけて、海外に渡って、子供の才能を育てるには、ご自分の苦労も相当だったと思います。また子育てにおいて、後悔している部分も正直に書かれています。ただ、タイトル「天才の育て方」は、まるでどんな子も育て方によっては、天才になれる、というような錯覚を与えますが、天才はもともと天才の才能を持って生まれてくるわけです。だから普通の子が訓練によってある程度のところまでは行っても、天才にはなりません。でも、お母さんの育て方からいくつか応用できるヒントはあります。あと、バイオリン以外では、みどりさんも龍君も普通の子らなんだな、ということもわかりました。結局二人とも天才的なキャリアを持ちながら、心の優しい、すばらしい女性と青年に育っておられて、とても微笑ましく思えました。やはりお母さんの育て方から学ぶべき点は多いにあると思います。