ディア・マイ・フレンド
当時の最強タッグ松本隆・筒美京平コンビによる“哀愁トゥナイト”“セクシャルバイオレットNo.1”がヒットした時は、確かにセールス的にはレコード会社の思惑通り正解だったのかもしれない。しかし “月のあかり”や“夜の海”“醒めたユメ”などを大切に思っていた俺達は『あ~あ、歌謡界に持って行かれるのか…』と、どうしようもない淋しさを覚えたものでした。 日本ロック史に残る(と、俺は思ってる)名盤『ロードマシーン』を擦り切れるほど聴いていた頃からもはや20年以上が経過してしまいました。桑名さんも年齢を重ね、その歌い回しにも『ため過ぎやん(^-^)』と感じるところもあるけど、やっぱ上手いわ。ただ折角の晴子さんとのハモがため過ぎのせいでビミョ~にずれているのがちょっと残念かな?
俺にとっては大変思い入れの強い桑名さんだからこそ、敢えて苦言を呈します。『お~い桑名さ~ん、ちょびっと堀内孝雄入りかけてるよ~』『(俺も大好きな曲だしリスペクトもしてるけど)なにも桑名さんが“涙そうそう”唄うことははないんじゃないっすか?』年とともに確かに自分の聴く音楽も変わってきたけれど、ヴォーカリストも同様に唄いたい曲が変わってくるものなんでしょうか?やっぱ、“しらけちまうぜ”とか“セントラルパーク”とかの方が聴きたかったなあ。あのSCORPIONSですらunpluggedをだしたように“哀愁”も“セクシャル”もいらないから生ギターだけの大人のロックが聴きたかった(ただし、このアルバムでの藤丸氏のギターは昔のまんまクールだし、平松加奈嬢のヴァイオリンはとても綺麗。彼女のSPANISH CONNECTIONというユニットの二枚目のアルバム“カリエンテ”に収められているリベルタンゴの早弾きは一聴の価値あり)。色々グチりましたが桑名ファンは是非聴いてみて下さい。次が出たらどうせ買ってしまいます。それだけの魅力を持ったアーティストであることに変わりはないですから。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX2 (season2)
大河ドラマの長い歴史の中でエポックメイキングな作品であることは間違いないと思う。日光と埃と汗の臭いを強烈に感じる奥行きある画面とダイナミックな演出は、舞台演劇を観ている様なこれまでの大河とは違って非常に人間臭く、それだけに観ているこちらも感情移入しやすい。ただ「天地人」の時と同じように、主人公の坂本龍馬を浮き立たすために周囲のそれも歴史上有名な人々を余りにも不自然なまでに矮小化しているのは、幕末の歴史に誤った情報を与えかねないので非常に危険だ。龍馬一人が明治維新の道筋をつけたがごとき展開は、分かっているいる人には「よくできた作り話」として観ていられるが、昨今歴史(特に日本史)を勉強しない若い人が余りにも増えており、大河ドラマで歴史を勉強した気分になったのでは、「NHK的歴史観」に染められかねない。「歴史ドラマ」と「歴史」は全く別物であることをしっかりとわきまえておくべきであることは常識なのだが、のめり込んでしまうとその辺がおかしくなってしまう事はよくある。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―3(season3) [DVD]
亀山社中結成からお龍との新婚旅行までの全10回。
2部延長の余波で「詰込み過ぎ急展開」が
非難対象になったというのは分かる。ただ、
それを差し引いても主演の福山雅治は勿論、
香川照之(岩崎弥太郎)、伊勢谷友介(高杉晋作)、青木崇高(後藤象二郎)、
桐谷健太(池内蔵太)、蒼井 優(お元)に原田泰造(近藤 勇)…各俳優の
名演熱演を挙げればキリがない。ことに谷原章介演じる桂小五郎は
実際もこういう人物だったのかな、と感じさせる風貌と貫録が圧巻。
藩に頼らず、自分達で社中を立ち上げた龍馬。
武士の拘りを捨て商人の道を突き進む弥太郎。
そして幕府に頼らず独立割拠する高杉・桂ら長州勢。
皆己で考え、独立自尊の精神で生き抜いてきた。
それは演出・美術らスタッフ陣の仕事ぶりにも通じ、この作品ならではの
リアリティに満ちた独自の世界観を創り上げている。
真摯に生きるとは…という問いを極限まで突きつめれば、こうなるのかも。
茄子 スーツケースの渡り鳥 [Blu-ray]
大泉さんが主役の声優をされているということで、『アンダルシア』と共に買いました。『アンダルシア』は結構ストーリーを重視し、グッとくる感触があった一方、この『スーツケース』は笑いの要素が半分近くあったので、もし、大泉さんの声優ぶりを聴いてみたいのでしたら、あえて『スーツケース』から見るのもいいと思います。
なかでも驚いたのが、声優陣の中に『藤村D』がいたことです。タイトルで記した通り、とあるワンシーンで、まんまどうでしょうの如く罵りあってます(笑)
最後は手に汗握るデッドヒートでしたが、やはり僕的には大泉さんと藤村さんの声が強烈に印象に残りました!
松澤由美 BEST「あしあと」
初の松澤由美さんの初アルバムです。
アニメに使われた曲が多いですが、決してアニメソングの為だけにある曲という感じの曲ばかりではありません。
良い曲がアニメに使われているといったイメージです。
とにかく聴いてほしい!