ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書)
いわゆる「タイカ(大家)の思い出話」という本ではない。
もちろん、戦前の「漫画映画」をリアルタイムで観た少年が、後に数多くのアニメ作品をした生み出した脚本家となったわけだから、日本アニメ黎明期のエピソードや裏話には事欠かない。けれど本書の魅力はそれにとどまらない。というか、アニメに詳しくない私が、最も惹かれたのはそこではない。
本書の題名が、『ぼくたちのアニメ史』となっているのは、ジュニア新書の1冊だから、というわけではないだろう。21世紀の今を生きているアニメファンたち。世代を超えた「ぼくたち」の、まさにそのひとりとして、筆者のペンは疾走する。ボケボケしていると置いてけぼりを食う。しかも、深い愛情ある見巧者なのだから、本書を「ジュニア」だけに読ませておくのは何とももったいない話。
思い出話、だけじゃなくって、明日の話をしたい方に、ぜひぜひ読んでいただきたい1冊である。
旅のエッセイ教室―地球の書き方、歩き方
巷の書店で氾濫する紀行文にいささか食傷気味になっている小生だが、この本を読んで、自分らしく紀行文を書けばいい事に気がついた。行き先の珍しさで書いても、自己中心的になっても、はたまたドタバタでも、この本で登場する筆者たちは「自然体」で書いている。本書は朝日カルチャーセンターの教室での作品集というが、内輪だけに通用する同人誌のレベルは超えており。第三者に読んでもらう事を心得ている。続編を期待したい。
魔犬ライナー 0011変身せよ! [DVD]
子供の頃、映画館で観ました。
既に38年経ったのかと改めて思います。
当時は何の予備知識もなく、観るまではマンガ祭りの単なる1本という程度だったことを覚えています。
ところが、始まったとたんストーリーにどんどん引き込まれはじめ、未だにラストのハラハラドキドキは忘れられず、子供の頃観た映画で40年近く経ってもそのハラハラ感を覚えているのはこの作品だけです。
むしろその日にメインで観たハズの仮面ライダーの内容は全く覚えていない(笑)
本音で言うと良くDVD化出来たと感激しています。東映さんありがとう!
マイナー作品になるのでしょうけれど、私の中では史上最高傑作のアニメです。
難しい理屈抜きで楽しめるSFアニメです。
激マン! 4巻 (ニチブンコミックス)
『記憶を頼りに、自分の過去を振り返る作業は、思いのほか大変だ。・・・・フィクションというスタイルで描くほかないのだ。』と作者が書いているように、明と了が携帯電話を使っているシーンがあり、パラレルワールドになっている。もう少し後だと「携帯の形が変わったもになったかも」
でも、おもしろい。