the last day of syrup16g(通常盤) [DVD]
ところどころでいつものように叫んだり笑ったりする中畑さんも、、
正常で何かをぶちまけるようにベースを弾くキタダさんも
最後まで生活のソロが弾けない五十嵐さんも最後まで愛おしいバンドだなと思いました。
陰鬱な暗い歌詞をポップでダークなメロディに乗せて、黙々と演奏される姿も最後なんだなあと思うほどにしんみりしてしまいますが、最後にこの映像を手元に持っておくことが出来てよかった。
シロップファンならこのDVDは必携でしょう。
Syrup16g
誰でも抱えてるもの、だけど誰かと共有出来ない個人的な事、そんな気持ちを吐き出して、そっと寄り添ってくれたのがsyrup16gだった。
解散は悲しいけれど、こんなに長い間ファンに対して誠実に付き合ってくれたバンドはいないと思う。一緒に悩み、一緒に考え、一緒に成長しようとしてくれた唯一のバンド。これが最後のアルバムとゆう事になるんだろうけどこれを聞いていると今までのsyrupのアルバムが思い出のように感じてくる。逆に恥ずかしくてもう聞けないかもしれない。昔の自分の写真見てこんな髪型してたんだぁみたいな。でもその思い出も今の自分を形成する大切な部分。
世界は矛盾に満ちていて消えてしまいたくなるけれど大切な人を守るためにも強くなり生きていかなくてはいけない。僕にとっての"解放"の曲達。あなたももう大丈夫だと思います。僕も頑張って生きて行きます。
お世話になりました。
HELL−SEE【reissue】
1曲目のイエロウを聴けばすぐわかることなんですが、
いい味を出していたノイズ、重厚なベース音が聴こえてきません。
その代わりに高音の耳障りの悪い音(低音を下げた影響?)がずっと鳴っています。
他の曲も同様です。
旧盤の音の方が合う方もいるはずですので、何も考えずにこちらのリマスターを購入するのはやめたほうがいいです。
末期症状
月になって
Ex.人間
正常
Everseen
シーツ
音がクリアになっているので明るめの上記6曲はこちらのリマスター盤をおすすめします。
the last day of syrup16g [DVD]
Syrup16g、最後の記録。「the last day of syrup16g」。
永遠に、記憶に残る最高の「LIVE」だった。
これが正真正銘、ラストアイテムだと思うのだが個人的にはなんとなく終わってない感じがする。
未だにシロップが存在しているかのような感覚のまま日々を過ごしている。
このライブDVDを観終えた今でも、五十嵐隆の歌、中畑大樹のドラム、キタダマキのベースが頭の中で鳴っている。
多分、これはあまりにも依存しすぎて、感覚が麻痺しているのだと思う。
飽きても飽きてもどこかに新鮮さを見出し、リリースの無い時期でも薬を使うように聴いてきた。
ある意味健全じゃない。そういった重度のファンに突きつけられた「解散」は絶望、悲しみであると同時に
「解放」でもあったと思う。バンド自体も、ファン自体も。
インタビューでいっていた「Syrup16g」という幻想を終わらすことが一番誠実なんじゃないか、といった趣の発言。
だからいってしまえば当然の流れでもあった。沢山の思いは詰めれば詰めるほど重くなっていってしまう。
メンバー内の距離感や五十嵐隆の父親のこと、いろいろなものが合わさっての今回の終わり。
ファンならば正しく受け止めなければ、と。そんな意気込みで幸運にも買えたチケットで参戦したライブ。だったのだが−。
とても堂々とした、悲壮感のない完璧なライブだった。
完璧、というのはミスがないとかそういう意味じゃなくて空気感やバンドのたたずまい、
それらが完全に曲の持つエネルギーを一切のぶれなく発揮出来ていた、ということ。 これでベストといった感じ。
鬼気迫る表情。研ぎ澄まされたロック・サウンド。一切の甘えを許さないシリアスな歌。
そのどれもが綺麗に融和し、これ以上ないくらいの独自の世界観が広がっていた。
いってしまえばCDそのままのエッセンスを、正しく強化・発展させた感じ。
少しでもシロップが好きなら本当に見ておいた方がいいと思います。
ただ、ただ、ロックバンドして単純に魅力的です。全力を出し切った潔いライブです。
バンドしての美しいフォルムを完璧な形で見せつけ、ステージを去ったSyrup16g。
ここまで「誠意」を見せ付けられたら納得するしかない。幻想の終わりである。
だけど自分の中ではもちろん、ずっとSyrup16gの音楽はなっているし、必要としている。
多分この日観にいった人達、そしてこのDVDを見た人達も同じなんじゃないかと。
ドキュメントDVDの最後に映し出される言葉を見て、この気持ちは永遠に続いていくんじゃないか、と。
ありがとう。
ちなみに、個人的なベスト・テイクは「正常」。
「Reborn」が終わった後のメンバーと観客の笑顔が眩しいなあ。これで終わりなのに!
あとDVDには入ってなかったけど、「ニセモノ」が終わった後に「あんたらはホンモノだ!」という観客の声があった。
その通り。
遅死10.10 [DVD]
第一期シロップラストワンマンライブin野音での映像を収録した今回のこのDVD、まるでドキュメントでも観ているかのようなライブ映像に仕上がっており、まさに「LIVE」といったようなDVD。
曇った空が時々挿入されたり、暗視カメラで撮ったような照明の暗さ、まるで映画のようなカット。バンドのライブとは思えないような映像が淡々と流れ行くように見せて、五十嵐君の歌声も中畑さんの叫びもとてもリアルで、ライブに行かれた方も当日の印象とはまた違った一面が観れるのではないでしょうか。
あちこちで言われているようですが、ライブでの照明が物凄く暗い事が有名なシロップ、このライブでも相変わらず照明がとても暗い。でも、会場が開かれている野外ということもあってか、今までのライブハウスでのライブのような篭ったような空気感があまり感じられず、どこか開放的なライブのような印象を受けました。開放的というのはこのバンドにはらしくない表現かもしれませんが、曇った夜空に向かっていく「音楽」が意外にも(失礼?)とても似合っていて、「憤死→再生」というキャッチコピーが相応だと感じます。
五十嵐君の優しい歌声が響く「Reborn」のエンドロールで終わりますが、DVDだけのエンドロールじゃなく、「汚れて傷付いて生まれ変わっていくのさ」と唄われているのが、「第一期Syrup16g」というものに対してのエンドロールにも見え、少し泣けてしまう終わり方をしており、印象深いライブ映像になっています。
おまけ映像?の「翌日」PVですが、正直「お金かかってないなぁ…インディーズバンドのPVみたい…」と思ってしまいました(すみません)でも、一瞬だけふざけたりするシーンに微笑ましくなったり、冒頭のビルの屋上で反り返る五十嵐君にあやうさを感じたり、シロップのファンなら見ていて楽しいPVだと思います。
にしても、風に吹かれて体型がモロに出てる五十嵐君、細い。細すぎ。デビュー当時と比べて人相変わりすぎ(痩せたから?)
そんなファンサービスも加えたこのDVD、決してお世辞にも完成度は高いとは言えないけれど、観た人の心には何かが刻まれる筈。