Love Over Gold
前アルバム名が「メイキング・ムービー」でしたか、それが予告通りみたいなこのアルバム。まるで探偵小説を想像させるかの効果音を巧く使ったサウンドドラマのような曲の流れ。
それにしても毎回違うタッチのアルバムを作って来たこのグループ、とても楽しい存在でもありました。最初からギターの音色もどんどん変化して、キーボードが加わり、このアルバムでは生ギターやピアノも加わり、雷鳴から始まりました。わくわくする導入です。
グッド・ロッキン・トゥナイト~サン・レコードの栄光 [DVD]
マイナーレーベルの歴史をドキュメント化したDVDとして、企画ものとしてはありかと思います。
ただ、歴史をアーティストで辿るべくもう少し過去の所属アーティスト演奏シーンがあっても良かったと思います。
内容の大部分は、老人になったSUNレコードの創始者Sam Phillipsと創業時の仲間たちとの昔話を収録した内容で、これで2時間はちょっときついかな。
一応、見所としてPaul McCartney,Ben Folds, Mark Knopler,Robert Plant,Kid Rock,Matchbox 20らによるSUN代表曲のライブがありますので、これは貴重な映像と思います。
15年ほど前に実際にSUN Stuidoを訪ねたことがあり、今回の映像(ただし10年前の映像ですが)でも当時と変わっていないことが見れて個人的には満足ですね。
《ネブワース 1990 完全版》 [DVD]
CDの方も発売まで本当に待たされたが、遂にその映像版も発売の運びとなった。関係者の努力の賜物とファンの一人として感謝したい。
彼らの長いキャリアの中でも、ブルース・ジョンストンを含むオリジナルメンバー6人が揃ってステージで活躍する映像は有りそうでなかなか無いのだ。よく考えれば、ブライアン・ウィルソンの精神衰弱が原因でベースの代役でブルースが加入したんだから無理も無い。その後ブライアンは10年以上なかば廃人と化していたわけだし。
ということで、この映像版に納められているブライアンも、まれに一部の曲でリード・ヴォーカルをとったりはするものの、現在の完全復帰状態を期待してみると、あまりの痛々しさにファンならずとも心がふさがれる。誤解を恐れず書くと、ただ塊??まっているだけだからだ...。
それでも、精神的支柱であるブライアンを擁したこの公演は野外フェスであるといった開放感、そして何より米国以上に彼らを神格化しリスペクトしているヨーロッパの観客の圧倒的な歓迎ぶりにより、圧倒的な盛り上がりを見せる。これは必見である。
個人的にはこの映像収録の3年後には他界してしまうデニス・ウィルソンの骨太の存在感あるドラミング、そして哀愁漂うハスキー・ヴォイスに心奪われてしまう。
Making Movies
なんと言っても最初の二曲でしょう。
1は8分を超える大作で、マーク・ノップラーの個性的なヴォーカルと見事なギタープレイを存分に堪能することが出来ます。
そしてそれに続く2は、アコースティックギターが印象的な、ストレイツを代表する傑作バラード。
だけど実を言うと、三曲目以降も最初の二曲に劣らず聴き応え十分の曲が揃っていて、ベストアルバム持ってるからこのアルバムはいいや、なんて言う人はちょっと損するかも知れませんね。
ちなみにこのアルバムには、ブルース・スプリングスティーンとの共演でお馴染みのロイ・ビタンが全面的に参加していて、その華麗なピアノがサウンドに華を添えています。
納得のトータル38分32秒。