21世紀への伝説史『長嶋茂雄』DVD3巻セット&愛蔵本3冊
ミスターの伝説としてまず最初に有名なのが、佐倉一高時代に大宮球場で打った、あの大HRだ
と思います。それ以前のミスターがどういう野球少年であったかはあまり知られていませんが
、第1巻は小中学生時代の当時の級友の証言があり、なかなか貴重です。
あと、ミスターの現役最後の打席はショートゴロゲッツーなんですが、その最後の打席に入る
時のお客さんの大拍手、あれは今の選手でもあんなスタンディングオベーションを受けること
はないでしょう。それぐらいものすごいです。
あと僕が気に入っているのが、オープニングのバットが映るシーンとその時のBGM、1巻のエン
ディングにチャゲ&飛鳥の「On Your Mark」、2巻のエンディングに佐野元春の「Someday」が
使われている点です。本当に内容にマッチしてて、そのまま地上波のゴールデンでOAしても高
視聴率がとれるのではないかと思わせるほどです。
野球へのラブレター (文春新書)
昨日15才の中学三年生に「長嶋茂雄って知ってる?」と尋ねると、「知りません。何をする人?」って言われました。その彼に「野球のルール、分かるの?」と質問してみたら、「よく分かりません。」と言う返事。昭和は野球は遠くなりにけりです。私は昭和37年生まれですので、長嶋選手の全盛期のリアルタイムな記憶はありません。しかし、長嶋選手の引退セレモニーは鮮明に覚えています。確かLPレコードにもなり自分のおこづかいで購入した記憶があります。「我が巨人軍は永久に不滅です」って台詞、ジーンときました。さて本書の「野球へのラブレター」は、長嶋さんの話し語りになっています。氏の例の甲高い口調を真似して音読みすると、一層面白みがわきますよ。氏の野球への衰えることのない愛情がほとばしり、氏こそが野球の神様からこの世に送りこまれた「野球の天使」だと思いました。長嶋氏を大リーグにとの話しがあったとき、当時の正力ジャイアンツオーナーが「長嶋茂雄に日本のプロ野球界は賭けているんだ」と言って断ったとの秘話が明らかにされています。正力オーナーの眼力に敬服し、また日本プロ野球の隆盛を築いた長島氏の想像を絶するご努力に深く謝意を捧げます。1番センター柴田・2番セカンド土井・3番ファースト王・4番サード長嶋・5番ライト末次・6番レフト高田・7番ショート黒江・8番キャッチャー森・9番ピッチャー堀内、そして監督川上。このメンバーでWBCやオリンピックを戦うことができたらさぞと、叶うことのないことをときどき夢みています。
BEST The Single Collection~軌跡~
デビュー当時からZARDを聴き続け、あの頃一番お気に入り歌手だっただけに、坂井さんの逝去は断腸の思いでした。彼女が愛された理由。ひたすらベールに包まれたプロモ路線もあったでしょうが、メディア苦手だけどひたすら音楽を愛する謙虚な信念、胸がキュンとなるような声質にあると思います。もちろん詞も。。
本盤は、オリコン上位のみ対象としたCDですが、驚くのが過半数がマイナーkeyの悲しい曲調が占めている事。この路線は、大衆受けするのは困難でありながら、ZARDは哀愁曲がこれだけ支持を受けているという意外性もある。一般的に敬遠する傾向のあるこの手の路線だが、ビーイング陣のドラマティックなメロディラインに、坂井さんの哀愁に満ちたボイス、そして少々陰りのある詞制作に長けた彼女のベクトルが上手く噛み合った故の傑作連発といった所。
しかしがら、元気ソングというもう一つの一面が含まれる楽曲も多い。♪1・3・4・11がその代表だが、この相反した楽曲をこなした彼女の器の深さと、何を持ってして大衆の心をつかむかを熟知していた才も見逃せない。或いは、大衆の心を代弁するような普遍性を彼女が持っていた。つまり、謎な孤高な雰囲気がありながら、どこか身近に感じられるような暖かさを曲から感じ取る事ができる。
だからこそ、逝去というのは私の中では、心がどこか砕けた感覚に陥るのです。一歌手でありながら、どこか共感してしまう一女性として。(逝去後編集)
あ~ぁ、楽天イーグルス (角川oneテーマ21 A 110)
いつも以上に辛口のコメントが多かったように思いますが,不思議にいやみったらしく感じないのが毎度不思議に感じるところ.輝かしい業績がそれなりにあるので,単なる自慢話で終わらないのが野村節の特徴なのでしょうか? 楽天の4年間をまとめた一冊ですが,球団批判とは対照的に,チームを愛する野村氏の気持ちが良く表現されています.内容はこれまでの書籍と大きく変わり映えしないモノの,何故か読んでしまう『野村マジック本』である.野村氏の書籍に一貫している『考える野球』の重要性が本書でも述べられており,『無形の力』なるモノをチームに如何に取り組むか大切とある.これはビジネスの世界でも共通する概念と言えます.
楽天のチームメンバーに,『楽天の未来はまさしく君たちにかかっているのである!』とエールを送る.チームに愛着が湧くとは,こういう気持ちになる事なのでしょうか?野球における人間教育の重要さを説く野村氏ならではの正直な気持ちだと思います.更に,最後の日ハム戦,敵選手(教え子ではあるが)までが,敵チームの監督までが野村氏の胴上げに加わってくれた事への率直な喜びが何とも初々しい?
楽天に対しては,野球もビジネス的に考えすぎるという批判に対し,読み手がどう感じるかです.ビジネスにおける利益は組織の燃料ですが,それを走らせるクルマはヒトであり,人間教育の視点からすると,ビジネスを考える上でもう少し人情的な面があっても良いとの指摘は,小生同感するところです.何でもアメリカナイズされすぎで,ハーバード流のビジネス思考が常に正しいとは言え無いようにも感じます(ただ,会社を潰してしまうようでは問題外ではあるけれど).
大阪出張の際に空港で購入,往復の移動時間で読めてしまうくらいのボリューム,内容はついつい引き込まれてしまうので,おそらく直ぐに読み切れてしまいます.