言葉にできない~小田和正ベストカバーズ
カバーアルバムは、ひとりのアーティストが他のアーティストの楽曲を歌う場合と、複数のアーティストが
ひとりのアーティストの楽曲を歌う場合があります。
後者の場合、アーティスト間に実力にバラつきがあるとか、仕上がりにバラつきがあり
アルバム全体の満足度が薄まってしまうケースが時々あります。
このアルバムはそれがない。
オリジナルの小田作品を自分のテイストにして歌っていて、それでいて
小田作品の楽曲、小田さんへのレスペクトが感じられます。
これは買って損なしのオススメアルバムです。
アール・オキンの眠れぬ夜のボサノバ
小唄系ヴォーカルに、ジャズとボサノヴァを行き来するけだるいサウンド。と、聞くとたいして珍しくもないのですが、このアルバムはベタすぎないスタンダードの選曲とオリジナル曲(これがよいです!)の塩梅がとてもナイスだと思う。 ジョビンの切ないカヴァー "O Grande Amor" もとてもお気に入り。私は就寝前のお酒を楽しみながらよく聞いています。ゆったりとした曲調で統一されているので、たしかに眠れない夜にもいいかも。夏の夕暮れ〜夜をクールダウンさせてくれる、とても素敵なアルバムだと思います。
恋人よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
読みながら昔見たTVドラマがありありとよみがえった。人物や情景の描写が素晴らしい。例えば鈴木京香扮する粧子、「自己主張がすぎる大きな目は、会社にいた頃にはいろいろ誤解を招いた。組織の中では、使い方を誤ると多くの敵を作ってしまう顔立ちだった。組織を離れると眉間の皺が減り、今の表情になった。笑うと顔が口いっぱいになるところが、俺好きなんだよな、と航平はよく言う。」キャストが決まってから書いたのかと思うほどだ。非現実的なストーリーをこの独特でリアルな描写で語っていく。その手法によって「心の中で永遠に燃える青い炎」などどいう言葉にも妙な説得力を感じてしまう。惜しい作家を失ったと思う。これをきっかけに同氏の著作を全部読んでみたい。
眠れない夜とパズルの日には…。
母が数独が好きなので、購入してみました。
数独以外のパズルはほとんどが初挑戦ですが、解説があるのでルールを理解するのには
それほど苦労しなかったようです。
ただ、解説を見るにしても、パズルを遊ぶにしても、どれもタッチパネルのみを使用する
のにも関わらずアイコンがとても小さく、少々年配のゲーム慣れしてない人にはやり難い
との事でした。
パズル自体は、新聞の日曜版などにについてくるのを楽しみにしてる人には、丁度良い難
易度では無いかと思います。
色々なパズルが入ってそこそこ値段も手頃なだけに、操作性にもう少し工夫があれば言う
事がなかったですね。ご年配の方へのプレゼントなどに考えている方は、その辺を考慮し
た方がよろしいかもしれません。
あかりや(1) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
帯に書いてある【ヒューマン・ダーク・ファンタジー】の文字。
1話ごとに出てくる人々の人間性が面白い。けしてホラーではない。
ダークさもあり暖かさもあり、切なさもあり、そして笑いもあったりする。
この雰囲気が好きな人にはたまらないマンガだと思う。
個人的に大好き。