SUZUKI SYOKO with JACK-TATI & KAWAI SHINOBU LIVE AT GB[DVD&CD]
え〜、細かいコトはどうでも良いです。録音良し、映像良し、アレンジ良し、演奏良し、唄はもちろん良し。 見ましょう。
I don’t play no instruments/I wanna play my instruments [DVD]
とても良かったです。歌唱が、ぶれない。なんといいますか、この曲はこう歌うしかなかったんじゃないかなぁと各々の曲を聞いていると思わせられます。血を流しながら歌ってるんじゃないかと思うくらいその人にしか見せられない芸術を見た気分。これ褒めすぎか?
その人にしか見せられないもの、自分の中にある、これしかないもの、それを取り出し、多くの人が感情移入出来る様に表現する、そんな態度。そういうものを見せる人なんだなぁと思いました。
SYOKO SUZUKI Song Book I 鈴木祥子作品集 Vol.1 (1989-2009)
好きなアーティストが他アーティストに提供した曲を聞きたいと思っても、それのアルバムを探したり、1曲だけのためにアルバムを買ったりという行為は結構大変なものです。そんな問題を解決してくれるファン向けのアルバムだと思います。何枚もベストを同じ曲で組み替えているいやらしいものとは格が違います。
おまけにDisk2にはご本人のセルフカヴァーが付いていると祥子嬢はなんとも気前が良いのでしょうか。
ラストの『Life』はあまりにも痛くてせつなくて川村カオリVersionもセルフカヴァーVersionも良いです。
良いアーティストですね鈴木祥子。
GOLDEN☆BEST 鈴木祥子~The Ballad of Syoko Suzuki
とっても魅力的な声の鈴木祥子さま。バラード集はその醍醐味を十二分に味わえる。しかも、あのお綺麗な風貌からは想像もできない「マルチプレーヤー」。アコースティックギターはもちろんのこと、フェンダージャガーの赤のエレキギターが超お似合い!他、ピアノ(鍵盤)、ベース、ドラムス、パーカッションなどなど。もちろん、バックコーラスもレコーディングでは自分でしてます。クオリティーは最高級!そこへきて、¥2,000というお手頃価格!これは皆様、絶対に「買い」ですよ。個人的には持っていて絶対損はしないと思います。ちなみに1月29日に単独ライブが表参道CAYであります。もしよかったら、こちらにも是非足をお運びくださいませ。
33 1/3の永遠 鈴木祥子 (CDジャーナルムック)
自分は音楽に対して接する時、余計な情報は要らないという考えがほんの少しあり、それで、ミュージシャンの自身の音楽についての言葉を積極的に読んだりしようと思わない。
ただし、そういった言葉の中でも優れたものによって、音楽がより素晴らしいものになることもある。よく十代の頃に聴いたアルバムが自分の生涯の名盤になると言われるように、
様々な感情が鳴っている音楽ではなく、聴こえる音楽を変えてしまうのだろう。しかしそれが多く見つからない内は、この考えはほんの少しだとしても、存在し続けそうだ。
彼女は、大幅に単純化した言い方をすると、自身について歌っている。だからこの本の第二章は「そういった言葉」であるといっても良い。
女性ということについてや、女性性、男性性、という言葉を挙げ、ジェンダーについての様々な疑問を投げかける。これはやはり音楽で表現していることと大きな差は無い。
(男としてはこういう疑問は中々持ったりしないので、非常に興味深いものがあり、考えさせられる。だから彼女の音楽に惹かれたりもする。)
そして一つ自身の考えを導き出す。それは簡単に言うと、男らしく、女らしく、ということを超えて自分らしく在り、単純に対等に思いやりを持つ、それが本当の男女の平等である、ということ。
それを踏まえた上で、彼女は女で居たいとある。ここでふとセルフタイトルのアルバム「鈴木祥子」のラストナンバー「道」の歌詞を思い出した。
「ここからは、もうだいじょうぶ、ひとりで行くよ、さようなら。」
この曲以外は、主に愛することについて歌っていたはずが、自立していく覚悟を決めている。ここに少し違和感はあった。
だけど今では線が繋がったように感じる。「そういった言葉」が上手くつなぎ合わせてくれたことは間違いないと思う。
だからますますこのアルバムが好きになった。本よりも音楽が好きな自分にとって、この第二章が素晴らしいと思える要因はこれだけなのかもしれないが、だからこそそれは絶対のものだとも思える。
彼女はまた、言葉の力についても書いている。この本を読み、音楽を聴いた今、それを感じないではいられないし、
ミュージシャンの言葉について、より良い音楽を聴くために、少しでもポジティブになったように感じた。
ちなみに第一章のアルバムの批評ももちろん素晴らしかった。
女性視点の語り口はなんともキュートで魅力的に感じる。あとがきを読むに、こちらの方がよく彼女自身の色が出ているのでは?という感じ。