Lunar Poetry
ウクライナのブラックメタルバンド、ノクターナル・モータムのアルバム。
1st前のデモをCD化したもので、ツインキーボードによるシンフォニックな音像と
こもり気味の音質とが一種幽玄な雰囲気をかもしだしている。
EMPERORの1stあたりにも似た、チープだがどこか土着的な禍々しさを感じるが
こちらの方がより民族的な土臭さが漂っていて、そこが魅力なのだと思う。
Nechrist
このバンドが好きになり、ウクライナ産のバンドに手を出してみたが失敗。このバンド偉大である・・・。
どのアルバムも外さない。レヴューが無いのが寂しいし、ジャケが良いので評価致します('99作の4thアルバム)。
ドラマーのテクが素晴らしく、圧倒されるが、それだけに非ず。闇の皇帝エンペラーに勝るとも劣らない、この手のサウンドの手本になりそうな楽曲。そして、邪悪。他のシンフォ・ブラック・バンドに比べると、Lo-Fiな録音。そして、また、邪悪。プリミティブ・ブラックメタルの音触にシンフォニックメタルの曲調、構成です。曲は長め。アンビエントの収録はありません。
さらにこのバンド、どのアルバムにも民俗音楽的要素を大きくヒューチャーしており、ホルンのような楽器の旋律も聞こえてきます。その旋律が私にはコミカルに聞こえて、芸術的な遊びをしてる悪魔をイメージしちゃいます。あくまでも、個人的な感想です。
その反面、ギターの活躍の場が奪われているのですが、プリミティブ・ブラックメタル要素が強いので、私は気になりません。
To Gates of Blasphemous Fire
ウクライナのブラックメタルバンド、ノクターナル・モータムの2nd。1997作
今回は1曲目からバトルな雰囲気で、アグレッシブ度がアップ。
いかにもブラックメタル的に疾走していて、かなりEMPERORっぽい。
音質の悪さは相変わらずで、EMPERORの1st並み(かそれ以下)だが、
このかもしだす「本物」の雰囲気こそ何にも変えがたい魅力となっている。
とんでもなくチープなジャケと怪しいメンバーのイラストが、いかにもアンダーグラウンドで
健常なリスナーからは嫌悪の対象となるかもしれないが、
シンフォブラックとしてのクオリティは(音質を除いて)かなり高いと思われる。
Goat Horns
ウクライナのシンフォニックブラックのブラック。
在庫がなく貴重なためかやたら評価が高いこの作品ですが、個人的にそこまでよさは感じなかった。 確かにメロディーは良いのだが、それを担っているのがほとんどキーボードといのはイマイチピンとこない。つまりギターの主張が弱すぎるのである。あと疾走する曲が欲しかった。とはいえキーボードが奏でるメロディーは素晴らしく、ファンタジーな世界に浸れるだろう。FearOfEternityに似てます。
これを買うんだったらカセットテープ音源デモ(LunarPoetry)の方をお薦めします。メロデス的だがギターのメロディーが素晴らしく、キーボードも光ってます。