錦繍 (新潮文庫)
この世で一番好きな小説です。本当に誰かを心から愛するとはどういう事を静かに、じんわりと教えてくれるそんな話です。小説全体に流れる、優しく穏やかでありながら力強い空気にいつも勇気付けられる思いがします。
蛍川 [DVD]
実に暗く展開してく話ですが、人間の置かれた環境ってこんなようなものだと原作と映画を見て思いました。
順調から一転し終わった父親…少年の思春期…初恋…親友…最後はファンタジーな感じで終わりますけど、この映画はなんか心に引っかかります。映画の終わり方はこうしてくれて良かった。
映画の少年役の坂詰貴之君は僕と同じ年だから僕には余計に伝わりました。
「痛快あばれはっちゃく」も好演した彼ですが、この映画で真逆の少年役でも素晴らしい演技力を発揮しました。
骸骨ビルの庭(上) (講談社文庫)
好むと好まざるにかかわらず、心に何かが残る作品です。その何かが感じない
人は感じるまで、わかんない人はわかるまで、物語を噛み砕いて読んで欲しい。
人間の絆とは?人間らしさとは?時を経て変わり行く新たな人生の生き方とは!?
子供たちの成長と幸福を祈りつづけること、魂の底でそれを感じとる子供たち。
言葉でなく安部轍正と茂木泰造という現存在そのものこそが、人生の糧となった
子供たち。僕の心にゆっくり沁み込む作品でした。
全日本吹奏楽コンクール2005 高校編3
ミーハーと言われそうですが某局の番組で。。。はまってしまいました。
是非、生音で聞いてみたいもんだ、と思っていた。
そんな中、まさかCDが発売されているとは。
それぞれの演奏に学生諸氏の意気込み、思いがこもっている感じがして、
文句なしの逸品ですよ、はっきり言って鳥肌たちます!感動が波となって訪れます。
個人的には4曲目がリズミカルかつムーディーでお気に入りです。
ブラスバンド部では無かったけど、青春っていいなぁ!って思い出す今日このごろです。
主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ
糖尿病は糖負荷に耐えられないひとつの体質と考えます。現在「バランスのよい食事」といわれるような配分(炭水化物60%など)でも糖尿病体質の人では血糖値を低く保てません。そのメカニズムについてもこの本ではよく説明されています。高血糖のままでいると、いろいろな合併症が出てくるために、高血糖にならないよう食事療法、運動療法、薬等でコントロールします。しかし、入ってくる糖質を制限する、これが高血糖をまねかない一番の方法です。タイトルにギョッとするかもしれませんが、「糖尿病=インシュリンの機能不全」を解決するには糖質制限、糖質管理が大切ということを、わかりやすく述べた良書です。糖分を取らなければ人間は生きてゆけないのでは、と思うかもしれませんが、糖質を制限しても人間はエネルギーを活用して立派に、健康に生きてゆけるのだとこの本を読むとわかります。著者自身も糖尿病体質であり、血糖値の正常化と健康的な体格(メタボリックシンドローム脱出!)を維持されています。著者の勤務する高雄病院では1999年からこの食事療法をすすめ、糖質制限のみで良好な血糖コントロールを保っている患者さんが多数いらっしゃいますし、医学論文としても、血糖コントロールの効果は発表されています。また、高脂血症の改善にも効果的です。今話題のメタボリックシンドロームもこの食事療法によって間違いなく、改善できるでしょう。注意していただきたいのは、「主食を抜く」だけでなく、全体的な糖質を制限すること、しっかり読んでいただき、糖質制限の論理を理解して実践してほしい。ときどき、ご飯をやめて間食に糖質を取っていたりして、効かない!というはなしもあります。一人でも多くの方に、この本を読んでいただいて日本での糖尿病治療のスタンダードが糖質制限になってほしいものです。