ロイヤルブラッド
現在もアニメ・映画・CMなどの音楽の最先端を行くヴォーカル・新田真澄(現・伊藤真澄)氏と、コンポーザー・伊藤善之氏夫妻によるユニット“midori”によるアルバム。
1991年にリリースされた、光栄(現・コーエー)のイマジネーションゲーム「ロイヤルブラッド」のサウンドトラック。ロイヤルブラッド並びに伊藤夫妻のファンならずとも名盤と言える。英国風ケルト神話調の軽快でかつ壮麗な曲は全10編にわたって躍動感に満ち、飽きさせることが無く、サントラの域を超えて、単純に「ファンタジーイメージソング」として、ファンタジーの世界を描いた他の文学やメディア作品の世界観にも共鳴できる柔軟性を持っている。
特に真澄氏の独特のトーンの歌声が(とは言っても歌詞はなく、真澄氏の声自体が楽器のひとつと言える)ロイヤルブラッドという作品の世界を美味く表現していると言える。
個人的にはトラック3・LEAVES(春のテーマ)、トラック6・ORCHIDS(冬のテーマ)が好きだが、四季の曲いずれも妖精たちが躍っているような雰囲気が鏤められているのも、真澄氏の作風の特徴とも言える。機会があれば、耳にして欲しいアルバムです。
アイズ・ワイド・シャット オリジナル・サウンドトラック
キューブリックの遺作となったアイズワイドシャットのサントラ盤、この映画でトムはキューブリックに鍛えられたために時間を浪費し、トムは1億円を損したと揶揄されたが、この映画以降のトムの出演する映画では、演技の重厚感が以前よりも増したように感じた。トムにとってはターニングポイントとなった映画だと思う。このサントラでは、極度の緊張感をイメージさせる音楽や、宗教儀式的な音楽、4曲目のようなゆったりジャズ、心の不安を表現したような音楽、クールタッチなジャズなどが収録されている。映画の中のトムの微妙な心象をとらえる絶妙なこのトラック群が大好きで、気持ちが追い詰められた時や、ハイな状態の時に聞くと、非常に心が高揚するので、僕にとっては心理的な宝のようなサントラ盤です。時計仕掛けのオレンジやフルメタルジャケットも好きですが、「2001年宇宙の旅」でボウマン船長がHALのコンピュータを破壊するときに見えた8トラックカセットテープがとてもチープで好きです。
コーエー定番シリ-ズ ロイヤルブラッドII
都市経営部分は普通に面白いのですが、
戦争・ダンジョン探索部分がちゃちすぎます。
特に各ユニットが技を出すときなどアニメーションがちゃちくて
悲しくなってきます。ドラゴンの大きさも表現できていないし。
それから人気がないのか各種エディタ機能がファンクラブでも公開されなかったし
パワーアップキットも何も出ない。
このソフトこそ、ユニットのグラフィック変更エディタが欲しいところだ。
あと、徘徊モンスターは必要ないんじゃないの、コーエーさん。
ペイパー・ブラッド
Gt・Bの脱退、Voのジョン・ウエストの咽頭癌による解散・消滅の危機を乗り越えての復活作。
これはといえる強烈な1曲は無いが、相変わらずの高品質な楽曲が並ぶ。
従来に比べてインスト曲の占める割合が多いがアンドレが久々にKeyを弾きまくる様は圧巻かも。
新加入のGtも頑張っています。
ファンは買って損はないでしょう。
ロイヤルブラッド 2 ~ディナール王国年代記~
平たく言えば、同社の三国志の西洋ファンタジー版。
経済を発展させ、兵をそろえ、キャラに率いさせて敵陣を落としていきます。
ただ、三国志同様に戦術よりも力のごり押しになるので、後半はちょっとだれて来ますね。
攻城戦略のほかに、キャラクターを4人選択してダンジョンに潜る事ができるのですが、これがかなり面白いです。これだけでゲーム一本として成り立ちそう。ちなみにこちらはルナティックドーンの雰囲気といったところです。
惜しむべくはシナリオ。個性豊かなキャラクターが沢山いて、各々プロフィールまで所持しているのですが、それに関するイベントが無い。「色々考えてはいたけど納期に間に合わないから出しちゃいました」という感が拭えません。