キャロル 夜明け前
ジョニー大倉がキャロル、矢沢永吉に関する当時の出来事、複雑な想いを綴った本です。事実内容に関しては「成り上がり」と重複する部分がかなり多いです。また強烈なキャラクーを持つ矢沢永吉に関しての微妙な想い、みたいなものは当然漂ってます。キャロルのイメージ、音楽が築かれていく過程(それは偶然を多分に含むのですが)が判って楽しめますが、感情的な吐露が多いことについては、今さら言わなくても...と個人的には思ってしまいました。
CHECKERS in TAN TAN たぬき [DVD]
今では懐かしいアイドルグループ「チェッカーズ」主演の映画。
映画の中では、タヌキである彼らが、人間界でアイドルとして彗星のごとくデビューし、日本中の女の子たちを虜にしていく。
その人気の裏側で、彼らに疑いの眼差しを向け、正体を暴露しようとする者たちもいて・・・。
アイドル映画はくだらない、と思われがちですが、「おとぎ話感覚」で観れば楽しめると思います。
アイドルがアイドルを、彼ら自身がチェッカーズを演じたことで、ファンは大いに楽しめますし、変に「カッコ良さ」を演出していないところは好感がもてます。
また、芸能界の華やかさと、アイドルならではの辛さ、悲哀も織り交ぜられていて、ちょっとほろっとする作品です。
戦場のメリークリスマス [DVD]
ヨノイ大尉役が当初予定されていた沢田研二だったら、あの音楽も生まれなかったし、同性愛色が強い全く違った映画になってたかもしれません。公開当時は坂本龍一の演技の下手さと滑舌の悪さにがっかりした記憶がありますが、今となっては、あの演技が映画全体の重い雰囲気を和らげる欠かせない存在と感じます。映像を見た限りリマスターされた感じはしません。英語の字幕が欲しかったですね。付属のブックレットは読みごたえあり。ただ文字が小さく40代半ばの私には読むのが少々きつかったですが・・
キャロル夜明け前
面白かったです。キャロルファンとしては、文句なく面白かったですね。夢中で一晩で読みきりました。面白かったけど、なんか別れた女房が、大成した夫のことを、グタグタ言っているような、「あの人の成功は私のおかげよ」みたいな感じですね。あ〜ジョニーは永ちゃんの奥さんみたいなもんだったんだ。そんな感じですかね。。ツッパリとかリーゼントとか、確かに矢沢の魅力の一部ではあるけど、それがなかったら今の矢沢はないのかな?マッシュルームカットでデビューしたら駄目だったかな?(そーかもしれないけど...)でも矢沢永吉っていうのは生き様なんですよ。ジョニーは嫌いじゃないけど、やっぱ矢沢永吉です。生き様として矢沢永吉です。何が幸せなのか、永ちゃんもすでに気がついてます。栄光も挫折も、裏切りも全て経験してアーユーハッピー?
読み物としては、面白かったけど、影響を受けることもないし、人生のバイブルにもならないですね。
キャロル夜明け前 第2章
第一章?は、変なプレミアがついているので、読んでいないのだが…
結局、何だかんだと言いながらも、ぶれずにストイックなまでに「己の野望」に
執着しカリスマとなった「矢沢永吉」と、ある時期「成り上がれる」メンバーだったにも
関わらず、本人(ジョニー大倉)曰く「己の道」を追及したがゆえに、その野望を相容れずに
カリスマになれなかった人間の対比の象徴が「キャロル」という幻のバンドであったのか…?
いずれにせよ、確かに何が「成功」で何が「幸せ」なのかは、当事者である本人たちが
想い感じることであって…正解は無いんだろう…
この本を読んで「キャロル」の曲をあらためて聴きたくなったのは事実であるが…
その曲に重ねた想いそれはあまりにも「自分よがりのセンチメンタル」に感じる…
その時その瞬間に、そんな回りくどい方法で相手に問うのでなく、自分の言葉で
何故真意を問わなかったのか…実はその瞬間から今の対極する二人の将来全てを予見していたのだ。