このCDはドラクエ全オケCDの中でも、一番曲に深みがある。よって、ただなんとなく聴く感じで聴くと、全作品中最も地味に聞こえると思う。戦闘の曲もシリーズでもトップクラスの地味さ。しかし、どっしり腰をかまえて、曲だけを集中して聴いてみると‥‥‥すごく良い。真剣に聴けば聴くほど良さがにじみ出てくる。この叙情さというのは、逆にシリーズNo.1である。しかも大差で。 そのような点からすると、このCDはシリーズ最高傑作なのかもしれない。特筆すべきなものは、「ペガサス‾精霊の冠」と「時の子守歌」。すごい。特に時の子守歌は、すぎやま先生も傑作だとおっしゃっています。ぜひ聴いてみてはいかがだろうか。
不満はあっても、やっぱりドラクエ!おすすめ度
★★★★☆
わたしの手元にあるドラクエ6の曲集は、1、2と同様、スーファミのオリジナルバージョンが入った、2枚組のものである。
この曲集は、わたしにとっては、珍しく不満の出るものとなった。
まず1つ目は、アレンジバージョンが多すぎたこと。
たとえば、「フォークダンス」や、カジノの音楽は、街で流れる「木漏れ日の中で」のアレンジバージョンだし、海中を移動するときの音楽も、フィールドの音楽をアレンジしたものだ。
しかし、これについては、ベースになっているメロディが同じ曲同志が続けて演奏され、変奏曲のようになるため、まだカバーできる。
2つ目の不満。他の方も書かれていたが、歌詞カード(?)に、一部の曲しかスコアが載っていないことと、エンディングテーマ曲「時の子守唄」のスコアが、途中で切れてしまっていること。(オケバージョンのみの再販盤でも同じだったのか)これは、カバーしようのない、大きな減点ポイントだ。
とはいっても、やっぱりドラクエはドラクエ。いい曲も、好きな曲もある。
木管楽器の澄み切った音色が、美しいメロディを奏でる「ペガサス」、勇壮でいて、緊張感に満ちた「敢然と立ち向かう」、金管のすさまじい咆哮で始まる、スリリングな最終決戦のテーマ。そして、短調で書かれた荘厳なメロディが、心にジンと響く「時の子守唄」は、まさに絶品の一言。
おそらく最高傑作おすすめ度
★★★★☆
楽曲としては,おそらくすぎやま氏のDQシリーズの中では最高傑作であろう。DQ4も高く評価しているが,全体に出来不出来がある気がして,組曲として比較してどっちかをとれと言われたら僕は6に軍配を上げたい。このあたりは好みの問題だと思う。
何よりゲーム自体の出来が素晴らしかったので,すぎやま氏のイメージも確固たるものになっていたのではないだろうか。夢の世界でのフィールドのBGMの何とも言えない物悲しさ,それが現実世界ではどうだろう,ほんの少しのオーケストレーションとテンポの変更で,気楽でもあり勇壮でもある全く雰囲気の異なる作品となるではないか。天才の筆の冴えと言うに相応しい。
ダンジョンやはざまの世界のBGMは悪のモチーフで貫かれ統一感抜群。とにかく作品自体には非の打ち所がない。
問題は音響。このコンビのCDは常にそうだが,残響に乏しく,金管の強奏がやたらとうるさい。マイクの位置も悪いのだろう。
音楽で聴くDQ6おすすめ度
★★★★★
自分はクラシックはあまり聴かないが、だからこそ素晴らしいと思える作品。
違う曲同士を繋げてのアレンジが良い。
自分のお気に入りは4曲目で、普段はマップ移動の時に流れる音楽。
DQがいかに音楽として高い地位にあるかが、改めて思い知らされる。
もちろん、DQをプレイされてない方でも十分楽しめる。
ロンドンフィルハーモニーオーケストラが演奏。
録音されたのは1995年の11月。
全7作中の最高傑作!おすすめ度
★★★★★
DQ全7本の音楽中、最高傑作だと言い切って間違いないと思う。
と言うのは、解説の中で黒田恭一氏も述べているが、この組曲はいくつかの共通のモチーフを主軸にそれぞれの曲が作られているため、曲同士が非常に綿密に結びついていることにある、完成度の高さゆえである。
そのことが聴く人にハッキリと分かるように、8曲目はわざわざ「悪のモチーフ」を提示した上で、「ムドーの城」「戦慄のとき」をメドレーで演奏している(このモチーフは9曲目にも頻繁に登場します。12曲目も。)。何という親切さ!
もともと作曲者は歌謡曲作品が中心であったこともあってか、これまでのDQⅠ~Ⅴ(方向性としてはⅦもです)では叙情的な旋律が最大の魅力であった。
だが、本作は旋律の叙情性よりもむしろモチーフを軸とした綿密な構成が最大の特色であり、その意味で本作はシリーズの他の作品とは全く違う境地にある異色作である。
また、それに見合う、実に高度な、完成されたオーケストレーションも特筆される。前述のとおり当初からモチーフを軸にそれぞれの曲が作曲されているのだが、オーケストラ版にアレンジする際、それをアレンジャーに機械的にやらせるような雑なやり方では絶対にこうはならない(特に曲間の経過部)。絶対に。
しかし、それがために、本作全体の緻密な(=重厚な)構成が「重さ」に繋がってしまう点はどうしても否めず、ゲームそのものもシナリオと相まって重い雰囲気となってしまったのかもしれない。
当然、本作はいわゆる「イージーリスニング」には向いていない。実際、私もシリーズの中で他の作品と比べてそれほど繰り返しては聴いていない。そのかわり、いざ聴くとなったら音楽のみに集中するが。
逆を言えば、それほど完成度が高い、ということである。ワーグナーやブラームスを朝から晩まで聴いていたら疲れてしまうだろう。それと同じである。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!