主題歌がおすすめ度
★★★★☆
オープニングというのはとても重要なもので、
これを観たあと、本編に移行した5~6分で、
観つづけるかどうかを決める場合が多い(もちろん、
ワタシの場合は、なのですが)。
そこでこの「妄想代理人」、これほどクールで
ダイナミックなオープニング主題歌を聴いたのははじめてで、
これだけでも全シリーズを観つづけたいとおもってしまうのは
ワタシだけでしょうか?そうでしょう、多分。
きのこ雲がでてくるあたりが、危ない世界を暗示してますが、
アフロ・ポップス風のさわやかな歌声が、
本編の、ややケレン味をたたえたおもわせぶりな暗さを
見事にふっとばしてくれます。ああ、気持ちイイ~(笑)。
絵的には、若い方の刑事がわらいながら落ちていくカットが
気にいっている。それと蝶野とマリアも。しかし、
多重人格者の一方の人格が、他方にあからさまな敵意をしめして、
抹殺をくわだてるというのは、ありえるのかな(殺しちゃったら、
自分も死ぬんだからね)。でも、ヒトの心の奥底をのぞくと、
そんな不条理さもみえてくるのかも。
凡庸おすすめ度
★★★☆☆
オーソドックスな内容かと思えば(1.2.3はそれ程でもなかった)、四話(後半)から非常に気になりだし、続きが見たいと思うようになった。がしかし、値段が非常に高い。特権も皆無で、2話のみの収録でこの値段。面白くはあるけれども、値段設定が非常に問題。脚本も現代的な人間像を解りやすく象徴している点などはユニーク。、レビューでは一度では理解出来ないと記載されているけれど(本当に居るの?)そんな事は無く、十二分に解ります。私はこの作品は好きです。ですが、値段が、、、、、。
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
買って良かったと思います。
概要
『PERFECT BLUE』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』の今敏が原作・総監督をつとめたTVアニメシリーズ(2004年、WOWOWにて放送)。
東京・武蔵野で起きた通り魔事件。当初は被害者・月子の狂言が疑われたが、同じような手口の犯行が続出し、いつしか犯人は「少年バット」と呼ばれはじめる。被害者たちは皆、生きることから逃げたくなるような悩みを抱えていた。謎の通り魔をめぐる、サイコサスペンスだ。
1話完結で被害者となる人々のバックグラウンドが語られ、「少年バット」に関する謎は深まっていくという仕掛け。演出や作画を含めた“語り口”がエピソードごとに異なるが、総じてレベルは高い。ただ、1回見ただけではその面白さがわかりづらいという難点も。
今監督がこれまでの作品を作る中で、陽の目を見なかったアイデアの集大成だという本作。“ぱっと見は普通の人々”に宿るよこしまな欲望や抑えられない衝動をえぐり出す、監督ならではのイジワルな視点が光る。(安川正吾)