Bobby Deerfield [VHS] [Import]
アル・パチーノ主演の若い頃の最高峰の映画となると、迷うことなくこれを挙げる。
監督シドニー・ポラック作品としても個人的にはベスト・スリー入る作品。
興行的にも批評的にも全世界中で全くパッとしなかった映画(ただし日本ではその年の文部省選定の芸術大賞か何かに選ばれている)だが、悲恋映画(というより難病ものに近いが)なのに決してお涙頂戴ではなく、欧州映画を思わせるドライで思索的なタッチに全編痺れるような映画である。
この雰囲気を作りだした最大貢献者はニューシネマ時代には欠かせなかった音楽のデイブ・グルーシンと、撮影監督を担当したフランス映画界の巨匠アンリ・ドカエ(「太陽がいっぱい」等)だ。
特に全編に渡って欧州でのロケーションを敢行し横長のシネマスコープいっぱいにパノラマチックな映像を収めたドカエのキャメラが圧倒的だ。
全世界でいっこうにDVD化されないと思っていたら、北米よりなぜかソニー・ピクチャーズより漸くDVD化された(リージョナル・コード1、英語字幕あり、スコープサイズ、ドルビーデジタル5・1)。
もとの配給はワーナー・ブラザーズだったので、DVD化に当たって権利関係がこじれたことがこれまで陽の目を見なかった原因のようだ。
監督シドニー・ポラック作品としても個人的にはベスト・スリー入る作品。
興行的にも批評的にも全世界中で全くパッとしなかった映画(ただし日本ではその年の文部省選定の芸術大賞か何かに選ばれている)だが、悲恋映画(というより難病ものに近いが)なのに決してお涙頂戴ではなく、欧州映画を思わせるドライで思索的なタッチに全編痺れるような映画である。
この雰囲気を作りだした最大貢献者はニューシネマ時代には欠かせなかった音楽のデイブ・グルーシンと、撮影監督を担当したフランス映画界の巨匠アンリ・ドカエ(「太陽がいっぱい」等)だ。
特に全編に渡って欧州でのロケーションを敢行し横長のシネマスコープいっぱいにパノラマチックな映像を収めたドカエのキャメラが圧倒的だ。
全世界でいっこうにDVD化されないと思っていたら、北米よりなぜかソニー・ピクチャーズより漸くDVD化された(リージョナル・コード1、英語字幕あり、スコープサイズ、ドルビーデジタル5・1)。
もとの配給はワーナー・ブラザーズだったので、DVD化に当たって権利関係がこじれたことがこれまで陽の目を見なかった原因のようだ。