先送りのない日本へ ~私が領土・主権問題に取り組む理由~
日本人が戦争の悲惨さを語るとき(主にマスコミ)私はそれにいつも物足りないものを感じてきました。
戦争はいけない、戦争は愚かな行為だ、それはその通りだと思うのですが、なぜかそのお題目の中に、
自分自身の痛みとして感じない、空虚なスローガンが響く感じが拭えませんでした。
ふと気付いたのが、「日本が侵略者だ」という視点でそれが語られているからだと思いました。
中国、韓国やアジアに迷惑を掛けた、だから日本は悪いし、反省しなければならない。
その物言い自体に納得出来ない部分があるのですが、本当に我々が戦争の苦しみ、峻烈さを
後世に伝えなければならないとするならば、日本人が戦争の中でどう戦い散っていったのか
自分の祖父、親戚、日本人そのものの死に様を知らせなければ、痛みとしては感じないのではないだろうか。
どこかの国の見ず知らずの人を教材としていては(しかもそれが胡散臭いとなればなおさら)
深く戦争を思い顧みる材料としては不似合いなものだ、高校生くらいからそんなことを考えていました。
この本の著者、新藤義孝議員の祖父は太平洋戦争末期に硫黄島で指揮をとった栗林忠道陸軍大将です。
アメリカ映画「硫黄島からの手紙」の主人公として描かれ、再注目をされた人物でもあります。
日本軍は物資を絶たれ、食糧も尽き、米軍の銃弾と火炎放射を浴びながらも36日間防戦し続けました。
栗林忠道は自ら夜襲の指揮をとり戦死を遂げましたが、新藤議員は祖父の生き様を幼い頃から
聞いていたことでしょう。写真や残された書簡もあったようです。
平成26年の元日に著者は靖国神社を参拝し「戦争で命を落とした方々への尊崇の念と平和の願いを込めた」
と語りましたが、祖父の存在があったからこそ、この言葉に重みがあると思うのです。
どこの誰が自分の部下の死を望むでしょうか。死ぬと分っていて家族を残して敵地へ突進するのも無念だったでしょう。
南京虐殺30万人だの、慰安婦の強制連行数十万人だの、根拠もない数字を並べ立てられて
「ほら、反省しろ」などと言われたところで、私の耳には右から左へと抜けていくだけです。
本書で戦争について触れられているのはごく数ページでありますが、国防、領土の考え方など
祖父の存在がその形成に大きく関わっているのは間違いないと思われます。
この本の発行は2012年の11月30日、衆院選挙で民主党が負け、自民党が政権に返り咲く直前ですから
その内容の多くが民主党政権の批判となっています。
新藤議員が自分で自戒しているとおりに、領土問題の先送りをしてきたのは自民党政権であり、
民主政権が崩壊した今となっては「しっかりやってもらわねば困る」という気持ちで読み進めました。
野党時代に発足させた「領土特命委員会」も形骸化せず、先月12月には政府に対して提言を行ったようです。
〜先送りのない日本へ〜 新藤議員の心意気は十分に感じました。
あとは政治家なのですから、結果を我々有権者に提示して頂くのみです。
戦争はいけない、戦争は愚かな行為だ、それはその通りだと思うのですが、なぜかそのお題目の中に、
自分自身の痛みとして感じない、空虚なスローガンが響く感じが拭えませんでした。
ふと気付いたのが、「日本が侵略者だ」という視点でそれが語られているからだと思いました。
中国、韓国やアジアに迷惑を掛けた、だから日本は悪いし、反省しなければならない。
その物言い自体に納得出来ない部分があるのですが、本当に我々が戦争の苦しみ、峻烈さを
後世に伝えなければならないとするならば、日本人が戦争の中でどう戦い散っていったのか
自分の祖父、親戚、日本人そのものの死に様を知らせなければ、痛みとしては感じないのではないだろうか。
どこかの国の見ず知らずの人を教材としていては(しかもそれが胡散臭いとなればなおさら)
深く戦争を思い顧みる材料としては不似合いなものだ、高校生くらいからそんなことを考えていました。
この本の著者、新藤義孝議員の祖父は太平洋戦争末期に硫黄島で指揮をとった栗林忠道陸軍大将です。
アメリカ映画「硫黄島からの手紙」の主人公として描かれ、再注目をされた人物でもあります。
日本軍は物資を絶たれ、食糧も尽き、米軍の銃弾と火炎放射を浴びながらも36日間防戦し続けました。
栗林忠道は自ら夜襲の指揮をとり戦死を遂げましたが、新藤議員は祖父の生き様を幼い頃から
聞いていたことでしょう。写真や残された書簡もあったようです。
平成26年の元日に著者は靖国神社を参拝し「戦争で命を落とした方々への尊崇の念と平和の願いを込めた」
と語りましたが、祖父の存在があったからこそ、この言葉に重みがあると思うのです。
どこの誰が自分の部下の死を望むでしょうか。死ぬと分っていて家族を残して敵地へ突進するのも無念だったでしょう。
南京虐殺30万人だの、慰安婦の強制連行数十万人だの、根拠もない数字を並べ立てられて
「ほら、反省しろ」などと言われたところで、私の耳には右から左へと抜けていくだけです。
本書で戦争について触れられているのはごく数ページでありますが、国防、領土の考え方など
祖父の存在がその形成に大きく関わっているのは間違いないと思われます。
この本の発行は2012年の11月30日、衆院選挙で民主党が負け、自民党が政権に返り咲く直前ですから
その内容の多くが民主党政権の批判となっています。
新藤議員が自分で自戒しているとおりに、領土問題の先送りをしてきたのは自民党政権であり、
民主政権が崩壊した今となっては「しっかりやってもらわねば困る」という気持ちで読み進めました。
野党時代に発足させた「領土特命委員会」も形骸化せず、先月12月には政府に対して提言を行ったようです。
〜先送りのない日本へ〜 新藤議員の心意気は十分に感じました。
あとは政治家なのですから、結果を我々有権者に提示して頂くのみです。