小説ペイオフ―通貨が堕落するとき (講談社文庫)
「日本振興銀行」設立の発起人・木村剛氏が2000年5月に上梓した本...のはずなのに、途中までは妙に現実と同じ内容で、現実と虚構が入り乱れて、ある種ミステリー小説を読んでいるような錯覚に陥ります。
「経済小説」というジャンルがある事をこの小説で知ったのですが、読んでみると、生の経済を俯瞰できて、経済書を読むよりも実感する事ができます。新聞の経済欄・金融欄を読み飛ばす事も減りましたし。
日本の国債がGDPをはるかに上回っているのは周知の事だと思いますが、なぜそこまでなってしまったのか?日本銀行の役割は?大蔵省・金融監督庁・財務省の権限は?なぜペイオフが問題視されるのか?など、テレビの討論番組のテーマを全編に散りばめて、政官民入り乱れたステキに醜い物語(苦笑)に仕上がっています。ラストは妙に美しいので、小説自体の締めとしては良いのかもしれませんが、現実に目を向けると...ねぇ。
しかしそうか、気づかなかったけど、経済小説というのは、生の経済を知るには格好の教科書なのですね。読後に爽快感が無いのも教科書みたいだ。
「経済小説」というジャンルがある事をこの小説で知ったのですが、読んでみると、生の経済を俯瞰できて、経済書を読むよりも実感する事ができます。新聞の経済欄・金融欄を読み飛ばす事も減りましたし。
日本の国債がGDPをはるかに上回っているのは周知の事だと思いますが、なぜそこまでなってしまったのか?日本銀行の役割は?大蔵省・金融監督庁・財務省の権限は?なぜペイオフが問題視されるのか?など、テレビの討論番組のテーマを全編に散りばめて、政官民入り乱れたステキに醜い物語(苦笑)に仕上がっています。ラストは妙に美しいので、小説自体の締めとしては良いのかもしれませんが、現実に目を向けると...ねぇ。
しかしそうか、気づかなかったけど、経済小説というのは、生の経済を知るには格好の教科書なのですね。読後に爽快感が無いのも教科書みたいだ。
Pay off (ヤングマガジンコミックス)
帯に「こんなふざけた殺し屋、見たことない」とあるけど、私はそもそも「殺し屋」を見たことがないので真偽のほどはわからない。
さて、内容の評価についてだけど、それはこの手の作品にアクションを求めるか、ミステリーを求めるかで大きく違って来るだろう。昔、観た映画でチャールズ・ブロンソンとジャン・マイケル・ビンセント共演の「メカニック」と言うのがあった。あらゆる殺しのテクニックを駆使するベテランの殺し屋と売り出し中の若い殺し屋の話だったと思う。この映画にはどんでん返しがありミステリーとして楽しめた。だが、本書にはそう言う複雑なストーリー性はない。ミステリーファンにはうけない作品だろう。
だが、主人公のキャラや時々出る気の利いたセリフは悪くない。アクションものとしてならそこそこに楽しめる。特にガンマニアが読めば面白い作品かもしれない。あくまで、純粋(?)な銃アクションだ。
さて、内容の評価についてだけど、それはこの手の作品にアクションを求めるか、ミステリーを求めるかで大きく違って来るだろう。昔、観た映画でチャールズ・ブロンソンとジャン・マイケル・ビンセント共演の「メカニック」と言うのがあった。あらゆる殺しのテクニックを駆使するベテランの殺し屋と売り出し中の若い殺し屋の話だったと思う。この映画にはどんでん返しがありミステリーとして楽しめた。だが、本書にはそう言う複雑なストーリー性はない。ミステリーファンにはうけない作品だろう。
だが、主人公のキャラや時々出る気の利いたセリフは悪くない。アクションものとしてならそこそこに楽しめる。特にガンマニアが読めば面白い作品かもしれない。あくまで、純粋(?)な銃アクションだ。