蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)
私が『蟲師』を知ったのは、つい最近です。テレビで(ランク王国ですが)『蟲師』7巻のことを紹介していて、「お、これちょっと読んでみたいかも」と思ったのがきっかけでした。そしてなんと、同じ日にアニメの方が放送していたので、それを見て面白そうだったら漫画の方も買ってみることにしました。
そして思っていた通り、とても奇妙で神秘的なお話でした。こういう雰囲気のお話はすごく好きなので、「よし!漫画の方も絶対買ったる!!」って思いました。
このお話は、ギンコという蟲師が主人公です。存在のしかたは違っても、私達と同じように生きている「蟲」と呼ばれる生物たち。それらは時に人間に害を及ぼす。しかし、それは彼らの生きる術であり、人間達は共に生きていかなければいけない。私はこの作品を読んで、生命の神秘や儚さ、恐ろしさなどを知ることができました。実際には存在しない生物なのに、なんだか本当にいるような気持ちになれました。いえ、本当のいるかもしれませんね☆
不思議で神秘的なお話が好きな方は、必ず気に入ると思います。まずは一度読んでみてください。本当にオススメです♪
蟲師~天降る里~(特典無し)
世界観が蟲師という漫画がもとですが、漫画を知らない人でも「蟲師は蟲を集める人」くらい知ってればできるかも。
全体的にのんびりと自分のペースでできるゲームです。
田舎の雰囲気が好きな人、田舎に逃げたい(笑)人におすすめ。
のったりのったりやってても(私がプレイした限り)期限切れということはありません。
あと、昆虫収集など、何かを集めるのが好きな人は楽しいかも知れませんね。
主な行動は里を行ったりきたりしての蟲集めなので。
私はギンコが一人喋りまくってる(ボイス有り)のには吹きました。
派手な演出は皆無ですが、じんわりとした幸せなどを感じられるゲームだと思います。
水域(上) (アフタヌーンKC)
商品の説明にあるカラーページや専用ケースは、愛蔵版の物で、本商品の物ではありません。
本商品は只の単行本です。
「NHK少年ドラマシリーズ」に似た、叙情的で美しく、ミステリアスな作品。
水泳部の千波はランニングの途中で倒れてしまい、美しいせせらぎの山里に住む、澄夫という少年の夢を見ます。
このことを母に言うと、母は急に青ざめました。 澄夫は幼い頃、川で行方不明になった母の兄だったのです‥‥‥。
蟲師でも、「旅をする沼」や「草を踏む音」など川にまつわる物語を描いている作者ですが、蟲師の一話のストーリーを、ゆったりと描いた感じに仕上がっています。
大人向けですね。
蟲師(9) (アフタヌーンKC)
前の第8巻から、ちょうど一年ぶりの刊行となる『蟲師』第9巻。なつかしい手触りの中に、切なさと優しさが滲む味わいは、この最新刊でも健在。話の中に、すーっと引き込まれる感じで、ギンコのさすらいの旅の物語に親しむことができました。
五つの収録作品のマイ・ベストは、「壷天(こてん)の星」。何かがいる気配はあるのに、自分以外に誰もいない家で暮らすひとりの少女。<この家に 私は一人で住んでいる><私には見えない何かが ここには居る><この頃は あまり怖くなくなった><たぶん 神様みたいなものだと思う><ここは もう ずっと夜だ>の文章と、山奥の家のひっそりと静まり返った中でひとり、食事をとる少女の絵。ミステリアスな雰囲気のある出だしから、ひたひたと胸に迫ってくる不思議な話の香りが、よかったなあ。作中、<―――ただいま>の一言が、心にじんわりとしみました。
続いて、ギンコの少年時代のエピソードを綴った作品、「草の茵(しとね)」の話が忘れがたい。この世に自分の居場所を見つけられず、疎外感を抱いている少年ギンコの姿が、妙に寂しげにゆらめいて描かれていたところ。印象に残るものがありました。
このほか、「残り紅(べに)」「風巻(しまき)立つ」「水碧む(あおむ)」を収録。
いつもながら、ギンコを描いたカバーのカラー・イラストが素敵ですねぇ。表紙カバーを外して、壁に留めて飾っておきたい気持ち。
蟲師(10) (アフタヌーンKC)
8年前に第一巻を読んでからずっと生きていく楽しみのひとつでした。
数少ない心の底から愛した作品が終わりを迎えたことは寂しく思いますが
私にとって永遠に色褪せる事のない最高傑作であり
蟲師という作品に出会えたことを本当に嬉しく思います。
第一話から最終話まで、すべてのお話が大切なことを伝えてくれました
作者である漆原先生には心の底からありがとうと言わせて頂きたいです。
最高の作品と、それと共に過ごせた夢のような時間を、ありがとうございました。