神田川再発見―歩けば江戸・東京の歴史と文化が見えてくる
井の頭公園に水源を持つ神田川水系とその周辺の川を丹念に足で調べた本。
神田川、善福寺川、妙正寺川、日本橋川、亀島川、その他の川筋と
それらに架かる橋、周辺の名跡がイラストや写真とともに詳細に記述されている。
これだけだと、川(橋)マニア向けという印象があるが
名跡にまつわるコラムが充実しているのも特徴だ。
同書の中で、陣内秀信氏(法政大学大学院エコ地域デザイン研究所長)が
「江戸東京の生活空間を知る上で重要」と述べているように
川という視点から東京の文化と地政を知ることができるものにもなっている。
資料的・学術価値も十分高いものとなっているが
同書を持ってぶらりと東京の水系を散歩するのもおすすめだ。
青春歌年鑑 70年代総集編
60年代後半の生まれなので、青春期は80年代ということになるが、収録曲は全て聴いたことがあります。家族と観ていた歌番組の記憶もあるけれど、その後何らかの形で追体験したのだと思います。それだけ後世に残っているとも言えるし、一世代限定のようなヒット曲が多い90年代あたりと比べると、万人に愛された曲が多い気がします。しかし、あの曲が収録されていない!赤い鳥「翼をください」、井上陽水「夢の中へ」、チューリップ「心の旅」、和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」、バンバン「『いちご白書』をもう一度」、中島みゆき「時代」、ゴダイゴ「ガンダーラ」…。総集編をもうワンセットつくれそうな勢いですが、このレビューに書かせて貰ったので溜飲を下げることにしょう(笑)。ただ70年代の歌謡曲、ポピュラーソングを二枚組36曲で語り尽すことは出来ないと思います。それだけ溢れる曲(想い)があることは「幸福な時代」だったと言えるのでしょう。当時、私は小学生だったのだけど…。 なにはともあれ、素晴らしい総集編だし、70年代を切り取った一つの形だと思います。選曲者と各レーベルに敬意を表したい。
神田川 [DVD]
オープニングの浴衣姿の高橋恵子。
鮮やかな美貌、ただただ、惚れ惚れ。
全てがそこに尽きる鮮烈な作品。
前半のメルヘン調から後半のオドオド調。
ストーリー的には陳腐。
しかし、全ては、高橋恵子。
堪能できます。。。
高校生レストラン、本日も満席。
高校生がしているレストランがあると知ったのは、何年か前のニュースでした。県立の高校に調理科があってそこの生徒が調理をしている。それがとてもおいしいということ。それしか知りませんでした。
けれどたまたま目にとまったこの本を読んでみて、いかに苦労を重ねてきたのかということがわかりました。
調理科を受け持つことになった先生が、いろんな苦労をしながら軌道にのせていく。その苦労を書かれていました。なかなか興味深い。
自分が高校のころにこんなところがあったら行っただろうか?先生の情熱と生徒のやる気、そして周囲の受け入れる力があつまってレストランまでいくことができたんでしょうね。夢中で読み切ってしまいました。