ルベル シャインミスト 175g
石鹸シャンプーを愛用していますが、髪をロングにしたのでもつれやすくなり、
この時期は静電気も重なって毎日のブラッシングが大変でした。
美容室で相談したところ、このスプレーを教えてもらい、使ってみたらとても楽になりました。
このスプレーにはシリコンが入っていますが、毛穴に詰まらなければ問題ないと思い、
髪の中間から毛先にかけてのみスプレーしています。
石鹸シャンプー愛用者の中には、「髪には一切のケミカルを使わない!!」という方もおられるようですが、
私は椿油やホホバでのケアに限界を感じてしまったので、頭皮や毛根に影響のない範囲でケミカルも使っています。
ちなみに、こちらの毒性判定は許容内でした。(化粧品毒性判定事典より)
ブラッシング時にスルッと絡みがほどけるので髪も痛みにくくなり、静電気の広がりも抑えてくれます。
何もつけていないような軽い感じなのに、気持ちよくまとまるので、本当に優秀だと思います。
多少のケミなら平気な石鹸シャンプー愛用者さんで、ロングの方にはオススメです。
LOVE IS THE MESSAGE
スウィート・ソウルなテイストで仕上げられた佐々木潤の2「Believe」、アシッド・ジャズがヒップな松井寛の10「花/鳥/風/月」、またディスコ・ソウルが輝く松井寛+MISIAの11「One!」が非常に素敵です。スウィート・ソウルと言ってもファルセットではなく、MISIAの若いパワーを積極的に活かした実声なのですが、しかし力を抜いて音色をメロディに添い寄せる瞬間の、甘美でしなやかな表情はソウル・ミュージックを歌える彼女の豊かな表現力を感じます。今作はそうした歌声の深みの面が、力技以上に顕著に味わえる作品でした。
一方、後に「Everything」を生むメロディメーカー松本俊明による12「忘れない日々」は、たっぷり歌い奏でる楽曲でサビに泣かせ所があり、世間的なMISIAバラードの原型がここにあります。他方この曲はファルセットの聴かせ所もあったり、編曲のスケールも大きいなど、「Everything」以上に満腹になれる特長も備えています。他方ライヴ音源13のカバーは、CDと生歌に差が無い実力を知らしめますし、フリー・ソウルの名曲自体今作のカラーとよく合っていましたね。
MISIAの作詞作曲は8「愛しい人」と9「あの日のように」。前者はほっこりしたR&Bです。後者はサビが久保田利伸の名曲「Missing」にも通じますね。
プロデュースは佐々木潤が2・6「アツイナミダ」、島野聡が3「sweetness」・4「It’s just love」・9、与田春夫が8・12、松井寛+与田春夫が5「Sweet pain」(作曲筒美京平)・7「雨の日曜日」・10・11、そのうち4・9・12は+MISIAとなっています。全体的なソウル・テイストが二作目にして彼女の可能性を更に広げた作品だったと思います。
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
不登校になった中学生の女の子「まい」は、喘息の治療を口実に山間のおばあちゃんの家に預けられます。イギリス人のおばあちゃんは今で言うナチュラルでエコな暮らしの実践者で、自分には魔女の血が流れていると言い出します。自分も魔女の子孫であるのなら、雑音の多いこの社会を生き抜いていけるかも知れない。そう考えたまいは、おばあちゃんに魔女修行を申し込む。その日から数週間のおばあちゃんとまいの物語です。
英国の伝統的な暮らしを異国で頑なに守るおばあちゃん、母親に反発して家事より仕事に精を出すママ、流行ってるかどうかが物事の視座のパパ、年頃の女の子が学校で踏む手続きに抵抗を感じる孫娘。なげかけるテーマは私たちの生きる現代を何層にも切り取る大きなものですが、そこには説教臭さもなければ、切実さもない。あるのは爽やかな読後感。そして最後に訪れるカタルシス。
人生に大切なことをこんな軽やかに教えてくれる作品はそうないのではと思います。
私は、梨木さんの英国留学中の下宿屋での日々を描いたエッセイ「春になったら苺を摘みに」がかなり好きなのですが、フィクションもノンフィクションも両方うまい作家に久しぶりに巡り会いました。端正で磨き抜かれた文章を書く方です。