STARS
ものすごく声量があるわけでもありませんが、楽曲にも恵まれていますし、このままずっと歌手を続ければ大きく育つような歌手ですね。いまだにこのデビュー曲が一番だと思いますが、秋元康作詞でいちばんいいと思った曲です。ほかの曲もじっくり聴けばいい作詞してるかもと思わせる、確かに彼が作詞したんだと思わせる(作詞だから、散文のような文章じゃなくて、詩を書くんですよ、音楽に乗せるために)、例えば、手に触れられないと存在しないようなあきらめ方をしてしまうけど遠い光消えやしない、のように彼の世界感の出た詩だし、メロも中島美嘉の魅力が出るスローテンポでいい。やっぱりこの曲が一番ですね。
手に触れられないと存在しないようなあきらめ方をしてしまうけれど遠い光消えやしない
窓の向こうには夜があるよ輝くためにずっと待っているもう一度灯り消せばどこかにあの星
歌詞に言葉遊びの抽象性と存在とかの抽象的な言葉と窓の向こうにある、空に輝く星から導かれる一曲のなかにある数分間の言葉の具体的な世界観が、きちんと文章として成り立つほどに言葉の構成がうまいので、曲の歌詞に意味を感じるだけで楽しい曲だと思います。
BEST
朧月夜〜祈り
日本のポピュラー音楽史上、山口百恵から中森明菜へと引き継がれてきた透明な絶望感が、
この曲で一つの頂点に達したと言えるでしょう。
原曲は、有名な小学唱歌で、ゆったりとほのぼのとした風景を歌ったものですが、
中島美嘉は、この風景から全ての色を消し去ってしまいました。
全てを断念した虚無がここにはあります。
怒りや悲しみを超えて歌う、
というよりも淡々と読み上げる言葉の流れは、極めてなめらかです。
ここには、外国語風の奇妙なアクセントや歌い回しはありません。
特に「濁音」の美しさは称賛に値します。
このように素直に「濁音」が「清音」のように清らかに発音されたことがあるでしょうか。
終曲近く、葉加瀬太郎のバイオリンに誘(いざな)われて、
深い諦念の向こう「遙か 遙か 遠い未来に」
微かに見える希望を感じて涙しない人はいないでしょう。
傷だらけの天使 Vol.4 [DVD]
(自動車泥棒にラブソングを)これは見てなく見ましたが素晴らしく切ない物語に仕上がってます。
作ってる方達のツボがしっかりあります。
もうこのような素晴らしいドラマは出てこないでしょうね。お勧めです
傷だらけのラブソング DVD-BOX
『傷だらけのラブソング』は中島美嘉の名曲にして代表曲“Stars”を世に出す場となったドラマです。今や2000年代を代表するディーバとなった中島美嘉ですが、彼女が世に出た軌跡が虚実ない交ぜになり、等身大の彼女が心に突き刺さります。彼女は実際鹿児島時代は手の付けられないワルで、根性の座った目つき、「知るか」など吐き捨てるような台詞の一つ一つ、悲しみや喜びに向き合う真っ直ぐさ、そして折り紙付きに素晴らしい歌声、等々、演技を超えたリアリティがこのドラマを支えています。ドラマ制作陣はよくぞこれ程までの適役を捜し当てたものだと思います。
彼女に食われた感じですがその他の主役も皆本当に素晴らしい。自己を罰するかのように底辺をさまよい、再起の意識が目覚めても曲が書けなくなる吉村。ドラマ前半の世界を切り回していた妹の川原由佳は終盤フェイドアウトしてしまいます。スーパー・シンガー島崎未来を生むための肥やしになってしまったのですが、加藤あいの清新さが前向きな人物像を造りました。成功しても吉村の影に追われる江崎。わずかな登場ながら圧倒的な存在感でドラマの核を作るマイク真木と峰岸徹…。脚本の尾崎氏は人間というものを知り抜いていると思わされます。
これだけ登場人物達が悩み、苦しみ、もがき続けたドラマだったにも関わらず、最後のライブ、“Crescent Moon”のセッションはこの上ない至福感に満ちています。まさしく大団円です。このドラマに登場する人達がみな音楽を愛し、夢を実現しようと真摯に生き、そして皆何らかの落ち着き場所を得ていきます。それがこのシーンに結実しています。
“Stars”は本当に名曲です。ドラマ中何度も流れるこの“Stars”。吉村と未来と、それに関わった人達が作り上げた“Stars”。色々な人間の生き様がこの曲に流れ込み、そして今もなお星は輝き続けるのです。本当に良いですよ。みんな見て下さい。
Re Voice ― 白鳥英美子ベスト
本当に聴き飽きないアルバムです。
ファンの方にはもちろん!
白鳥さんをしらない方にはもっとおススメです。
寝る前に、布団に入りながら聴くとその日のストレスを軽減できます。(自分は^^)
何度聴いても「夢のゆくえ」はいいなぁ・・・。