経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)
経済学の難解な予備知識などはまったく不要。働いてお金をもらった経験があれば、誰でも読む資格あり。お金、税金、労働などのテーマについて、佐藤氏、竹中氏が討論するのだが、例もわかりやすく、なによりほのぼのとした雰囲気が伝わってきて好感が持てる。なんといっても感心するのは、佐藤氏の質問の鋭さ。この突っ込みに苦笑しながらも懇切に回答する竹中氏の様子が伝わってくる。電車やカフェで気楽に読むのにいい。
ただ対話形式で各章が独立しているので、第1章から必ず読み始める必要がない分、体系だってはいない。構成された初歩解説本ならば、細野真宏氏の「よくわかる経済」シリーズがいいだろう。
名演集
奏者ラカトシュは,ジプシーバイオリンで育ち,クラシックを学んだとか。その誇り高くも絢爛たる超絶技巧を聴いていると,まるで大仕掛けの奇術ショーに魅了されているような心地よい眩暈を覚えます。
選曲は,クラシックもポピュラーも取り混ぜて,ジプシーの雰囲気の強いものが中心です。リストもブラームスも,もしかすると当時のこんな演奏を目の当たりにしてじっとしていられなくなってしまい,狂詩曲や舞曲を書いたのかもしれないなどと思いました。そんな中情熱的で狂おしい「だんご三兄弟」は異色でした。
後半のライブ録音は,会場の空気が演奏にマッチしています。いや,もっとくずれた雰囲気でも似合うだろうとさえ思います。少なくとも,盛装してじっとおとなしく座って聴いているのは,こういう演奏を楽しむ姿勢としては不自然でしょう。
アーサー・フィードラー亡き今,クラシックのナンバーを楽しく聞かせてくれる確かな演奏として,お勧めできます。オーケストラを駆使したフィードラーと比べると,楽器の音色を味わうという点ではむしろ小編成のラカトシュのほうが有利かもしれません。まだまだ若いラカトシュが,これから,もっともっとレパートリーを増やしていってくれるであろうことを楽しみにしています。
だんご3兄弟 あっという間劇場 VOL.1 [VHS]
この作品は、立て続けに「あっという間の音楽が流れ非常に
面白いです。中には、クロワッサン=三日月などという話も
出ていて新たな知識をつけたりもできます。
個人的には、歌に入りきらないくらいの長い言葉を一生懸命
枠内に収めようとする姿勢がすごく好きです