Funeral for a Friend
確かスティーブ・マックイーンの映画「シンシナティ・キッド」の始まりは,ニューオリンズの葬式だった。ブラスバンドが葬列を率い,参列者が一斉にステップを踏むのが,とても印象的だった。本作は,メンバーの1人を亡くしたブラスバンドが,メンバーを追悼するためにつくったゴスペル・アルバムである。ダーティダズンの音楽は,切ないとか楽しいとか,手垢のついた言葉では表現できないニューオリンズ特有の深さ,強さをもつが,本作はそれが特に強くあらわれていて,感動する。死者も生者もステップを踏むマスターピース。
New Orleans Album
古式ゆかしいNew Orleans Brass Band Music的な音作りを忠実に再現したDDBBの90年の作品。緊張感はあるものの、どこを切ってもゆるくて楽しく迫力満点なホンキートークのオンパレードだ。
中でも聴き所はEddi Boが唄う2曲目と、Elvis Costelloをフィーチャーした5曲目(Spikeでのコラボの返礼か?)、あの真面目なコステロがとてもはじけて楽しそうだ。こんな石頭さえも楽しませてしまうところがNOの魔力なのだろう。実にゆるくて、実に愉快だ
Down & Dirty [DVD] [Import]
演奏、映像は申し分ありません。
期待どうりといっても良いでしょう。
ところが、音が納得いきません。
大げさに言うと、ホールの後ろで隠し取りをしたような音です。
録音が悪いのか、ミックスダウンが悪いのか、これではプレイヤーに
対して失礼だと思います。
生々しい迫力のある音で聞きたかったものです。
Medicated Magic
いつも思う。いつになったら日本人はこんな演奏が出来るようになるのだろう。何かが違う。同じ曲、同じ譜面、同じアレンジ。でも同じには決してならない。この腰の上あたりがムズムズする感じ!「ソウル」「ファンク」。言葉にするのは簡単なものが、このCDには入っています。いつの日か僕らもこんな演奏が出来るように・・・
What's Going on
昨年、大規模自然災害ハリケーン・カトリーナで大打撃を受けた音楽の聖地の一角、ニューオーリンズから、2006年にすごいのが出て来た。マーヴィン・ゲイ、1971年の大傑作、What's Going Onのフルカヴァー - あの素晴しい音楽の力は、まだ衰えていなかった。ジャズ・ブルーズ・R&B・ソウル・ヒップホップと流れて来た音楽と人のあいだに、こんなすごい力が蓄えられていたんだ。やっぱり音楽には力がある、と再確認。文句なし。