心と耳にのこるCMのうた
古いCM曲から最近のCM曲まで、幅広く収録されています。
やはり関西の人間で、日曜日の朝にアニメを見ていた世代にとっては「パルナスの歌」でしょうか!?
あと、線香のCM曲「青雲のうた」に、思わずニンマリでした。
カールのCMで使われている「いいもんだな故郷は」 CMバージョンは、幾つかのコンピCDで聴けましたが・・・
フルコーラス版は、三橋三智也全集の中でしか拾えないと思うので、貴重度は高いかと思います。
初CD化の音源は5曲。(オリジナル版での収録)
○それぞれの夢(レオパレス21)
○ただいまのあとは(イソジンうがい薬)
○みんな元気(ニプロ)
○青雲のうた(日本香堂「青雲」)
○パルナスの歌(パルナス製菓)
基本はオリジナルのフルコーラス版で収録、ただし21曲中10曲がカバー曲です。
カバー曲が半分あるだけに、オリジナルにこだわる方は微妙かもしれません。
初CD化曲のフルコーラス版だけでも、十分に価値ある1枚かと思います。
コカ・コーラCMソング集Super More
今年はコカコーラ120周年だそうだが、その歴史は斬新な広告の歴史でもあった。それを見事に証明して見せたのが、前作「コカコーラCMソング集1962-89」だった。そのクオリティの高さ、多様性もさることながら、制作側の丁寧かつ誠実な姿勢が好評だった一因だろう。とりあえずCMで流行っているタイアップ曲を「オリジナルでないもの」を混ぜつつ寄せ集めたチープな「CMヒッツ」のようなCDとは一線を画していた。
そして、その姿勢は今回も引き継がれている。できる限りのオリジナル曲の収録、親切な解説、シンプルで印象的なデザイン、どれも充分「Super More」のタイトルに相違ないものである。もちろん前作がヒットしたから実現した本品であるが、志ある商品を提供しようという姿勢があるからこそ、ヒットしたのであり、2作目ができるのであり、内容も良くなる好循環が生まれるのだ。
前作発売後に「コカコーラCMソングデータブック」が出たせいもあり、解説は詳細とは言えないし、様々な事情から未だ収録されない音源もあるということで、さらなる補遺編を期待して、星を一つ落とした。しかし、クオリティは最高である。4月からの先祖返りしたCM(CKBのコークと倖田來未のダイエット)を見て、キャッチーな曲に興味を持った方も、もちろんファンの皆さんも納得できる一枚です。
経験を盗め
糸井重里の「触媒性」が、きらめいている。
その道にくわしい方々に、一応「素人」である糸井が
話を聞くという体裁の本だ。
対談、司会糸井(ただし、一家言あるぞ)って感じがした。
日頃まったく興味のわかない分野でも、
こうして読みやすい形で書かれてあると、つい読んでしまうし、
事実、おもしろい。
これだけ、幅広い分野の話が一冊にまとまっている書籍っていうのは、
なかなかないんじゃないだろうか。
もしかしたら、この本を読むことで、
自分では気付かなかった新しい関心領域への道が、
みえてくるかもしれない。
私は、墓、ダジャレ、祭りのはなしがおもしろかった。
これからは、まわりにひかれようとも、
積極的にダジャレをいってやろうと思ったし、
死んだら、鳥葬も悪くないと感じたし、
全国の祭り巡りツアーをいつかやるぞと決意した。
行動意欲をかき立てる本である。