横濱 唐人お吉異聞
唐人お吉をモチーフにしたフィクション。
主人公の瑠璃が母親との葛藤に苦しむ姿やちょっとアブナイ感じの男性との恋の行方、
開港当時の横浜の様子など楽しく主人公に同情してハラハラしたり
ページをめくる手が止まりませんでした。
しかし…、
意見が別れそうですが私としてはラストには拍子抜けしました。
天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー
ゴールデン・カップスとの出会いを通じて見えてくる60〜70年代のGSに沸いていた横浜と、そこに集う人々の姿。そして作者はメンバーの一人であるエディ藩との交流から、横浜という街が負った悲しい歴史を知る事になる・・・。
GS好きの人よりは横浜という街に興味や思い入れのある人にお勧めです。
東京フラワー
4曲ともとてもいい曲です。
Mi-Ke(メインボーカルは一曲だけでしたが)、Love&Jealousと、時代を経るにつれ、歌にますます磨きがかかっていますね。
人を幸せな気分にしてくれるアルバム。お薦めです。
本からはじまる物語
著名作家たちによる、「本」をテーマとした短編集。
何名かの好きな作家の名を見つけて読み始めたけれど、
結果的にはどれも面白く読めた。
ただ、予め「短編」という編集者からの指示のもと書いた依頼原稿、ということが
ところどころ透け見えるようで・・・
各作家の魅力を最大に発揮しきれていないところがやや残念。
とはいえ、ちょっとした時間に読む短篇集として、
知らない作家開拓の第一歩、としては最適な本。
さらば箱舟 [DVD]
雰囲気が楢山節考に似てるかな…村八分みたいにされるところや、見世物小屋の風景とか、木の、まだ出来上がる途中の家で、食べ、暮らし、眠る…生きているという状態。混乱した家の中。シンボリックな映像(&台詞)が多数で、何度も見直す必要あり。小川真由美の強烈な個性も印象的。