ド忠犬ハジ公 (シリーズ昭和の名作マンガ)
久方ぶりに谷岡ヤスジ氏の作品をよみたいと思い購入しました。もう、なんと申しましょうか、まずあの絵柄に圧倒され鼻血ブーでした。
人間と動物の共生を実現し、氏独特のセリフ回しには他に類するものがなく感動至極でした。
この『ド忠犬ハジ公』に限らず他の作品も全てよんでみたい今日この頃です。
谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座 [DVD]
天才漫画家谷岡ヤスジ氏のマンガを忠実に?映像化した作品。あの宍戸錠がムジ鳥の役をやり、「アサー」と叫び、時には丸焼きにされたりします。想像を絶する展開ばかりです。(谷岡氏は劇中でダルな感じで歌っています)
うちの嫁は、数分でぶち切れてギブアップ。いくらおおらかな昭和の時代の作品とはいえ、あまりにも飛び抜けたナンセンスさインモラルさには耐えきれない人も多いかと思われます。平成の世では絶対制作不可能な作品。私は一度では物足りなく、2日連続して見入ってしまいました。
昭和のくっだらないナンセンスギャグがてんこ盛りで、インモラル度も特筆すべき高さで、今観ると、え〜っ、こんなの放映して良いの???ってことがてんこ盛りです。
R-18指定でも何でもないですが、家族団らんで観るのは結構危険な作品。是非、挑戦してみてください。
このDVDの初回盤には特典として、世界初、鼻血付きティッシュが同封されたとのこと。
とにかく壮絶なまでにくだらない映画です。
あっ、でもこの記事を書いていたら、また観たくなってきた〜。
赤塚不二夫のまんがNo.1シングルズ・スペシャル・エディション
この日をどれくらい待ちわびたことか!
遂に幻の「まんがNO.1」の一端を覗けるなんて!!!!
まんがもさることながら、井上陽水の「桜三月散歩道」は「氷の世界」に入ってる「桜〜」とは違うナレーションが入ってて、こっちの方が「氷の世界」バージョンに較べて名曲とマニアの間で言われてただけに、聞けるのが非常に楽しみ。
ヤスジのメッタメタガキ道講座―もうひとつの「少年マガジン黄金時代」
キャラ全員が、性的興奮による勃起(鼻血)よりも殺意からくる「怒れる勃起」をためらいもなくしてしまうのがスゴイ。
出始めはタテマエを並べているものの、しまいには全員が自分の子を、親を、隣人を、教師を、血にまみれ腫れあがるほど殴り、出刃包丁を突き刺し、ゲタゲタと笑っている。キャラがみんな本音を出しきってしまい、あとに善意も悪意もなにも残っていないため、暴力的な結末にも関わらず爽快なオチ。真の平和とはこういうものではなかろうか?
ヤスジ先生の描くものには、「ヌルさ」とか「手抜き」がどこにも見当たらない。一見雑な描き方に見えますが、個々のツラのものスゴイ凶悪さは他の追随を許さない。「怒り」「笑い」の極限に達した際の表情だけでキャラを描いているからだ。絶頂に達した状態のままのキャラクタ達は、躊躇もしなければ制限もしない。すぐそこに「イク」だけだ。ひとつひとつのコマに「絶頂」の密度があるため、コマ間に奇妙な断絶があったとしてもヌルくならずに、話がガッチリつながってしまう。
本書収録のトリビュート漫画と比べていちばんよくわかるのは、刃物が刺さったときなどのシャープさは、ある「怒り」を持った者でなければ描けない、ということです。
平手打ち、巨大鎚打ち、鼻血噴射。幼児の描く「妙にイキオイのある」線のような、原始的で無秩序なパワーに溢れた鋭線。こんな漫画にはメッタに出会えません。
本書に関して、ひとつだけひっかかったこと。
寄稿者になぜ卯月妙子氏が選ばれなかったのか?彼女がヤスジ先生の正統な流れをくむ数少ない漫画家であることは間違いない。彼女の描線には、ヤスジ先生と同質の「怒り」のパワーが溢れています。
やっぱり宴会!コミックソング
巷でよく耳にする音楽ですが、憶える気が無いので歌えませんでした。このCDは歌詞カードがあるので、その気になれば歌えるようになるでしょう。でも、やはり,素面(しらふ)では恥ずかしいですね。ライブ録音もあって、音質にはばらつきがありますが、冗談、悪戯、駄洒落好きな方は楽しめると思います。星4つは、面白くない歌もあるからです。好みもあると思いますが「わたし歌手になりましたよ」「ヤスジのオラオラ節」「山城新伍のあ〜ボチャンとね!!」は個人的に面白くありません。