文字数以上の世界。おすすめ度
★★★★☆
確かにあとがきにもあるように「力強く映像的で、無駄を徹底的に
削ぎ落とした新鮮な文体─」との印象を受けましたし、作品その物
は大変面白かったです。
とても言葉巧みで短い文に多くのものを乗せる著者のその文体は素
晴らしいものでした。
しかし、文の並びがまちまちな印象を受ける部分がいくつかあり、
それは何が狙いなのか少し分かりかねました。
また、物語の主要部分を隠すつもりなのか出すつもりなのかが半端
な部分も見受けられました。
隠すつもりならばもっと匂わす程度の触れ方で良いのでは?
とも思いました。
全体的には大変面白い作品で、自分はまだ映画を見ていないのでこ
れから見るのが楽しみです。
ジェネレーションXの不平不満おすすめ度
★★★★☆
デビッド・フィンチャー監督の映画から入って読みました。
映画から入って読んだ方は、ラストの意味がここで解消されると思います。
小説のラストを踏まえると、映画のラストで主人公の目の前に現れた恋人と仲間達の姿は、
彼が最後に見た幸福な幻影だったのかもしれないですね。
ジェネレーションXの不平不満の代名詞的な主人公の末路は、最後の最後で行き場を失い、
救われたのか救われなかったのか分からない、壮絶なラストでした。
この小説で作者が表現しようとした想いと物語に仕掛けていた罠を、
フィンチャー監督はかなり忠実に再現していると、改めて感動しました。
文句なしおすすめ度
★★★★★
この言葉だけで、必要十分だ、と感じられる文章。サービス精神旺盛に組み込まれた伏線やサイド・ストーリー。全くムダが感じられない。足りないものも感じられない。映画でタイラーを演じたブラッド・ピットの身体のように。
映画しか見ていない人。映画とは異なる、主人公二人の出会いのシーンは、知らないと損です。
映画を見る前に、絶対に原作から読むべき!!!おすすめ度
★★★★★
私は映画を見ていて、すでにストーリーの秘密を知っていたので原作を読んでいてもドキドキ感が半減してしまっていました。それでも、さらに深くキャラクターを理解することができたし、本当にかっこいいストーリーなので映画をまだ見てない人はもちろん、もう見てしまった人にもお勧めです。
ふぁいと!!!おすすめ度
★★★★★
映画を観てから読んだのですが、映画に負けないスピード感とキレの良い文章で、一気に読み切ってしまいました。原作だけあって、映画よりも濃く、キツい展開になってます。内容もさることながら、一つ一つの言葉が決して無駄にされていない文章は秀逸。とってもスタイリッシュです。和訳の海外小説が苦手な人にもおすすめできます*
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。