少し歌でも練習しようと探して手に入れた本でしたが、「すごい」としか言いようが無い効果ですね。日本で有名な弓場 徹さんのYUBAメソッドと併用していますがROCK系のハードな歌を目指してどちらか最初の一冊となると、こちらからだと思います。
ロジャーさんの発言と弓場さんの発言を比較すると、ロジャーさんは「ファルセット系は最後に・ビブラートは意識して出すのも」弓場さんは「ファルセットから開始・ビブラートは自然に出るもの」と大きく主張が異なるのですが、両方やっていくと両者の得意な音楽分野の違いからくる見解や方法の相違で、おしゃってることには共通点が多く、最終的には同じ域を目指しておられると感じました。他の本のレビュー交じりになりましたが両方やられると歌唱力は更にアップすると思います。日本後の歌には弓場さん要素が必要と感じます。
実践した感想ですが、人によるでしょうが、最初から音域が誰よりも低いぐらいだった私は、開始後2カ月ぐらいは喉自体は痛くないものの常にガラガラ声、首周りは筋肉通、但し音域はみるみるアップ。1年目ぐらいでやっとそこそこ、この本のレッスンをこなせるようになりました。本に書かれているように喉仏を抑えられるようになったのは2年目に入ってようやく少しできてきたかというところ。弓場さんと同じく発声で筋肉トレーニングしていく事に変わりはなく開始時の力量から練習量に応じて少しづつ発声に必要な力が進歩していく感じです。
まずはこの本からおすすめ度
★★★★☆
歌唱は本来マンツーマンで指導してもらうのがベストでしょうが、時間や金銭面など諸々で厳
しい方にはうってつけの本です。私はボイトレ教室に通っていますが、初めの三ヶ月で教わっ
た点が言葉は違えどまとめられており、驚きました。
高音が今ひとつ出ず、音程も不安定でしたが、エクササイズをし出してから少しずつ力のある
高音、ミドルボイスの発声のコツが掴めてきました。
内容としては、腹式呼吸、ブレスを意識すること、ミドルボイス、ビブラート、ステージング
やマインドについて、デイリーエクササイズ。難しい言葉を使っていないのにためになりま
す。
ただ、欧米人向けなので注意する点があります。口先で話す言語である日本語を話す日本人が
本書のエクササイズをするときには、アクビのような感覚でアゴを開ける(軟口蓋を上げる)
事も重要だと頭に留めておくべきだと思います。
総じて、必要な要点がまとまっており、初心者の方に対して「まずはこの本から」とお勧め出
来る内容だと思います。
書き方はいいんですがおすすめ度
★★★☆☆
語りかけるような雰囲気で、読んでいて勇気が湧いてくるような書き方はいいと思いました。
やれそう、がんばろう、という気にさせてくれます。
ミドルボイスを出すコツなども書いてあり、とても練習になります。
と、書きたかったのですが、肝心の練習がミドルボイスありきのものなので本末転倒でした。
ミドルボイスっぽいものが出せるけど不安定、よわよわしい、という方のレベルアップには役立つと思います。
ミドルボイスが全くわからん、なんぞそれって人間には厳しいです。
下の方が既に書いてるのでネタバレを気にせず書きますが、ミドルボイスのコツ(の一つ)は喉仏をあげずにリラックスして歌う、ということらしいです。
が、どうすれば喉仏を上げずに歌えるのかが分からないので結局意味がありませんでした。
直接指導なら聞けるのに。。。本の限界ですかね。
この本から得られる知識は役立つと思います。読んで面白い内容なので買って損は(あまり)ないかもしれません。ミドルボイスを覚えた後のレベルアップには役立つので☆3つで。
初めてのボイトレ本おすすめ度
★★★★★
この本を買って、読んで、聞いて、歌って、、2日ほどでもう自分の歌声に違いが実感できます。
「コレはコレがこうなっていてこうなっているのだからこうしなきゃいけない!!」という日本人が入りにくいいかにもアメリカンなハウツー本ではなく、とても気さくで明るいロジャーさんが楽しく褒めながら的確に教えてくれる。
しかもCDはそのままロジャーさんの英語なので、なんだか海外留学した気分になります。
そして高田さんの訳が、ロジャーさんとの相性とピッタリで、日本人にもとっても入りやすい!!
それにしてもロジャーさんは、本当に歌がお上手で、聞いててすごく心地よいですね!!
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!