「どうせ神の掌の内だよ ニンゲンはもう悪あがきはしないんだ」おすすめ度
★★★★★
哲学者や哲学的思想を展開した人物の似顔絵がギャグマンガの登場人物になっていて、それぞれ短編の読みきりで描かれています。
ロボットのシステムソフトを「社会主義」「自由」「神」と入れ替え社会を安定させるのに成功し、「人類は神にとって」の「ゲームでしょ」と不安に落ちる国連職員。
キルケゴール似の「人間辞典」の持ち主と引きこもり青年の会話。
ダンボール箱に入って生活する真性箱男。
脳化して、太陽に突入しようとする地球。「電源を切れば止められるのに」それでも電源を切らない「人類」
など、新しい角度から、各人の思想の一部を読ませてくれます。
もともとの思想そのものに詳しくない私は、面白いギャグマンガとして楽しみました。
哲学者似の登場人物たちが泣いたり怒ったりする様子が愛嬌があってとても親しみを感じます。
特に「古代哲学者達のアルケー」のシリーズの哲学者たちと周りの人物達が楽しかったです。
アルケーがどんどん増えていってみんながあきれる場面や
アトムを発見したデモクリトスが興奮して自分の論を石に掘っている場面に大笑いしました。
各人が前向きな姿勢なので全体に明るい雰囲気のマンガになっていて読後感もとても良いです。
面白かったです。
哲学エンタメおすすめ度
★★★★★
私は学問としての哲学については完全に素人なので、
この本の内容の正誤については全く判断不能なんですが、
とりあえずおもしろい。
実際、哲学というのは、私達が普段、ふと考えてしまう途方もないことを本気で研究する学問であって、私たちの生活に全く馴染みがないはずはない。
そーゆーことを漫画という形式で伝えてくれるのと同時に、しっかりエンターテインメントになっている。ギャグ(ときにはブラックな)になっている。
毎回、きちんとテーマに即してオチが着くように話を作り上げる著者は、本当にすごい。
漫画だと思ってなめてはいけません!!おすすめ度
★★★★★
有名な哲学者などの著書を取り上げ、その内容のエッセンスを題材にしたショートストーリーが漫画で描かれています。
大学の授業や、他の本の中で、哲学者の名前が出てきてるのを見たりして、「アリストテレスの形相と質料とか、マルクスの唯物論とか、名前は聞いたことあるだけど、どんなことを言ってるんだろう?分厚い哲学書をがんばって読んでいく気にもなれないし・・」みたいな人にオススメです!
私は、過去、自分の趣味で哲学・思想関連の本をあれこれを読んでいたことがあるんですが、この本の内容はしっかりまとまっていると思いました。
活字だけなら極めて分かりにくい抽象的内容も、漫画という視覚的イメージと具体的なストーリーという形式で親しみやすくしてくれた須賀原さんに感謝!!多くの人が読んで「こんな考え方・ものの見方があるんだなあ」と感じてくれれば嬉しいなと思います。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!