ラストラブ プレミアム・エディション [DVD]
サックスを吹く田村正和様と伊東美咲さんが観たくて、借りて観ました。
正和様は、滑舌が悪かったけれど、流石に銀幕の大スターだけあって貫禄が有って素晴らしかったです。正和様はサックスを吹いているだけで絵になってしまいます。伊東美咲さんはスクリーンに映える女優だと思います。リアリティや生活感が求められる役だと駄目ですが、『電車男』のエルメス役や『めぞん一刻』の音無響子役みたいなマドンナだと間違いないです。確かに大根ですが、私は映画俳優に演技力より俳優の個性を重視しているので問題無いです。森迫永依は本当に天才子役ですね。他の人も書かれていましたが、片岡鶴太郎やユンソナは、別に彼らじゃなくたっていいわけで、無名の俳優かAクラスの俳優が良かった。高島礼子は見せ場無し。若手では阿部進之介が好演していました。
ストーリー展開は無茶苦茶&御都合主義&陳腐です。原作者がYoshiだから仕方がないのかなぁ。『ニューヨーク恋物語』のスタッフが関わっているだけに往年のトレンディドラマみたいで、予告編を観て笑っちゃいました。しかし、ニューヨークと横浜の映像はとても格好良かったです。冒頭のニューヨークの風景から引き込まれました。
田村正和様と伊東美咲さんと森迫永依ちゃん、ニューヨークと横浜の映像を評価して★★★。
FOOT PRINTS
テレビ朝日「ニュースステーション」のオープニングテーマ「Good Evening」が注目を集めていた'89年4月にリリースされたベスト盤であり、東芝EMI移籍以降のオリジナルアルバムの各1曲目で構成されている。 一見浅はかな発想にも思えたが、何枚かのオリジナルアルバムを聴いて見ると確かにアルバムの「顔」的曲がそろっているので、こういう発想も充分ありだなあとうなずける選曲である。
キング“ELECTRIC BIRD”レーベルから移籍したのが'82年だったが、今思えばこの頃がジャズ・フュージョンという音楽の転換期だった。 渡辺貞夫(ナベサダ)がワーナーへ、増尾好秋も当時のポリスターへそれぞれ移籍したり、何より“ELECTRIC BIRD”レーベルが衰退しかけていた。(ちなみに、ハービー・ハンコックがアナログレコードのスクラッチを導入したダンスミュージック「Rock It」を発表したのは翌'83年だった)
そんな時期にリリースされた『Shangri-La』(ここでは「RAKUEN」が収録)からオリエンタル的表情が現われ、結果東芝在籍期のひとつの顔となった。
「町の汽船」は自己のグループ“バーニングウェイブ”としての『September』収録作品としては異色作で、後藤次利(b)を迎えて2人+シンセオペレーターだけで作った“打ち込み”だったが、'80年代中期以降シーケンサーサウンドが時代の顔となってゆく。
なお4ビートとデジタルサウンドが混在する『Modern』には意外にも古澤良治郎(ds)後藤次利(b)和田アキラ(el-g)が参加していた。
'85年の『Saxophone Music』は青山純(ds)と弦楽カルテット以外はサックスの多重録音とキーボード&打ち込みで構成され、この中から「RAPSODIE DE LA RUSSIE」がドラマ「ニューヨーク恋物語」に使用された。
この時期のブレイク作品のひとつが'87年の伊丹十三監督による映画『マルサの女』のテーマだろう。 ストリングスをフューチャーした5拍子のメロディーは今聴いても衝撃的だ。
西尾美潮(作詞、vo)東原力哉(ds,ex浪速エクスプレス)是方博之(g)鳴瀬喜博(b)を迎えた“ラジオクラブ”名義ではデジタル時代でのバンドサウンドを模索していたのかもしれない。 インドネシア語を取り入れた「TIDAK BISA」「BAGUS」はメジャーな存在ではないが、アジアへの扉を開いた作品として忘れてはいけないだろう。
(また「BAGUS」にはさりげなく原発への警鐘も……今思うと彼女は先見の明があったなあ)
そんな中で原点へのジャズ回帰としてチック・コリアを迎えた『Dream』や故本田竹廣や故日野元彦を迎えた『Toshiyuki Honda featuring The Super Quartet』を録音して、変化の激しかった'80年代を踏ん張り抜いた感がある。
東芝EMI(改めEMIミュージック)の懐が悪化したせいもあり、これら全てが現在廃盤になってしまったのが惜しい。
(敬称略)
LOVE STORIES II(CCCD)
ふぞろいの林檎たち・金曜日の妻たち・スクールウォーズに代表されるように80年代ドラマ=TBS色が強かったですが、トレンディードラマをきっかけとして90年代・特に前半のドラマはフジテレビの独壇場だったのではないでしょうか?当時から既に「月9」とちやほやされたりして、視聴率も高く主題歌はもれなく「ミリオンセールス」ばかりを連発していました。それゆえにドラマの印象が強ければ曲の印象も強いように、ここに収録されてる多くの曲に思い入れの大きい曲も多いはず。こうして選曲を見ると適当な選曲でなく、ドラマの色にあった曲が採用されていることに気付きます。振り返ればの織田・石黒の対決は「YAHYAHYAH」がぴったりだし、白線流しの清らかな青春群像物は「空も飛べるはず」にぴったり、ベトナム青年を主人公としたドクなら緩やかな曲の「PRIDE」、不況にめげない庶民的缶詰工場の「コーチ」は「田園」・中でも「リバーサイドホテル」はイントロから本当にインパクトがあった。あの曲で全てもっていってしまったかのよう。とんねるずの田村正和のパロディーもあのバックミュージックでした。
kiss~dramatic love story~
ドラマそのものは忙しくて見る暇はなかったのですが、曲そのものは
まさしく「あの頃」を振り返るものばかりです。
どの曲も力強いエネルギーにあふれたものばかりで、ラブソング
でありながらも聞いた後、もう少しがんばってみるか~という気に
なりました。癒し系のジャンルでないにもかかわわらず、大いに癒
されるのでした。いい曲ばかりです。
美しい人 DVD-BOX(4枚組)
クライマックスでの、田村正和の「きみは、なんて美しい人なんだ。」セリフが、印象的なドラマでした。田村正和、常盤貴子の演技はもちろん、大沢たかお、新人の内山理名、浜脇千鶴もぴったりでした。雨や夕焼けなどの風景までもよく憶えています。美しくて、残酷なドラマでしたが、普通に終わるように見えて、ラストには「忘却」という一番残酷な現実が待っている、ところは、大どんでんがえしでしょう。