松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)
松本清張が原作。映画化されたこの作は、原作を越えている!
野村芳太郎が監督、脚本は橋本忍、山田洋次。登場する俳優は当時を実際に体験し、怒りきっている。彼らの姿そのものなのだ。
なぜ、「砂の器」なのか、この映像化された動きをみよう。映像で納得。
緒形健はなぜ殺されたのか。
役者丹波哲朗の最高作でもある。森田健作。笠知衆も登場。森田健作、そして、天才ミュジッシャン加藤剛。愛人は島田陽子、さらに婚約者等、渥美清も出ている。戦争、敗戦、戦後が見事に描かれている。ハンセンシ病への差別。
なぜ、この事件が起きたのか。背後を知る。
いや、若き人に知って欲しい。
敗戦後の日本。加藤剛は生き、苦しきも堂々と第二の道を歩まんとしている。
しかし、丹波哲朗が朗々と語るあの時代。涙。今こそ、何回も観ないといけない。
解説本は見事。いい作品を小学館は残してくれた。
必見。この作品を観ることなくして死ぬことあい無かれ。
ベクレル表示表面汚染測定器 RDS-80 砂,土,植物,屋根の測定 幼稚園、学校、自治体向き。
花壇、芝生、校庭、屋根、下水の汚泥などの放射能の表面汚染を計測するのには、RDS-30などのような空間線量計では不向きで、 Mirion Technologies RDS-80や SE International インスペクター EXP+ 等のような『表面汚染測定器』が有効です。RDS-80は計測のスピードが早く、バックライトの表示があるのでとても数値が見やすく、さすが専門家用の製品だと思います。これからは表面汚染測定器の出番ではいでしょうか。
飢餓海峡 [DVD]
三時間を超える作品だが そんな長さを全く感じさせない邦画の白眉の一本。
だれもが言うだろうが 俳優がそれぞれ入神の演技である。左幸子が演じるイノセントな娼婦、三井弘二が表現する人の良い置屋の主人、主人公を追い詰める伴淳三郎の咳こむ姿など どれも忘れ難い。敢えて難をつけるとしたら 若き高倉健の その「若さ」程度だ。
そうして 何と言っても 主人公の三国連太郎である。彼が見せる人間の業の深さには 本当の深度が伴っており 見ていても厳粛な思いに駆られる。
こういうすごみのある映画を邦画が持っていた時代があった。これに比べると 最近の邦画は やはり「軽い」のかと思ってしまう。僕自身が 邦画ファンであるだけに 最近の邦画も決して嫌いではない。「軽さ」の中にはそれなりの良い作品も色々ある。そもそも「軽み」とは 松尾芭蕉が唱えた俳句の味わいの一つである。
但し たまには このような「重い」作品があっても良いのだ。ワインに例えることが正しいかどうかわからないが フルボディの赤ワイン一本を一人で飲んだかのような 酩酊感と疲労感を感じる。
日本人が描いた「罪と罰」の話だ。主人公の善悪は最後まで定かではない。というか善でもあり悪でもあるのが主人公だろう。人間だれしも 善悪の二面は持っているが その「幅」の広さにおいて 本作の主人公からは「人間であることの哀しみ」が伝わってくる程だ。それが人間の業なのだと再度考えたところだ。